東京・青山を出発して 種子島でロケット発射を生中継するまでの2日間を ゆるゆるテキスト中継& ときどき、ゲリラ的にUst中継。 種子島へ一緒に行く気分で、お楽しみください。
今回は、奥野・山口・ベイの乗組員3人が
1月20日(木)朝に東京を出発し、
1月22日(土)14時37分57秒の
ロケット発射を生中継するまでの道中を
おなじみのテキスト中継と
たまーにUst中継を使いわけながら、お伝えします。
一緒に種子島へ行くような気分で
お楽しみいただけたら‥‥うれしいです。


当日は、現場総監督・ベイが
生中継用のノートパソコンを背負って
「人馬一体」ならぬ「人パソ一体」となり、
ヒト型中継マシーンと化す予定。

※写真はイメージではありません。
 本当にこんな感じで東京から種子島まで行きます。

また、東京から種子島の中継ポイントまでは
地下鉄、モノレール、飛行機、
タクシー、高速船トッピー、レンタカー等を乗り継いで
向かうのですが、
その道すがら、スポット的な場所や、
スポット的ではない場所でも、
「電波」と「電池」の都合さえつけば、
ときどき、ゲリラ的に動画中継を試みる予定です。

ひとつには、
本番の実況役・ほぼ日奥野の「れんしゅう」という
意味合いもありますが、
まったくの無目的ともいえる世にも稀な動画中継を
よろしければ、ぜひどうぞ。


動画の中継をしていない時間帯は、 我々がもっとも得意とする ゆるゆるとしたテキスト中継でお楽しみください。
とはいえ、動画中継をするためには
さまざまな条件を満たす必要があるのも事実。
そこで、中継ポイントにたどりつくまでの
大半の時間帯は、
我々がもっとも得意とする「テキスト中継」で
レポートをしていきます。


‥‥が、しかし。

肝心かなめのロケット発射のUst中継ですが、
これが正直、うまくいくかわかりません!

なにしろ、カメラを設置することができるのは
発射場から数キロ離れた屋外の展望台。
インターネット回線など望むべくもない環境です。
頼みの綱は、携帯電話の電波のみ。
電源さえも、確保できるか今のところ不透明‥‥。
はたして生中継は成功するのか。
現場で総指揮をとるベイも
依然として、きびしい表情をくずしておりません。
ですので、できなかったら、ごめんなさい。
でも、どうぞ、ご安心ください。
当のJAXAさんが
ガッチリとした中継番組を配信するそうなので
最悪の場合、そちらに誘導いたします。
でもですね、ともかく僕らは、挑戦したいんです。
だって、ロケットが飛んでいくんですから! 宇宙へと!





宇宙ステーション補給機「こうのとり2号機」
(HTV2)が
H-2Bロケット2号機に載って、飛んでいきます。


こちらが通称「こうのとり」とよばれる宇宙ステーション補給機・HTV。
(C)JAXA

なお、こうのとり2号機を宇宙にまで連れて行く
H-2Bロケットとは、
日本最大の能力を持つ人工衛星打ち上げ用ロケット。
JAXAと三菱重工業が開発に携わっています。

ロケット先端の膨らんだ部分に「こうのとり2号機」が収まる。
(C)JAXA


地上約400キロメートル上空の地球軌道上には、
地球や宇宙の観測・実験・研究を行う
国際宇宙ステーションが
時速28000キロメートルで周回しています。
(これはなんと
 地球を約90分で1週する猛スピード!)


こちらが国際宇宙ステーション(ISS)。こうのとり2号機は、
1月末頃に、ここにドッキングする予定。
©JAXA

その宇宙ステーションではたらく宇宙飛行士さんのために、
食料や衣類、各種実験装置など
最大6トンにおよぶ補給物資を送りとどけ、
補給が済むと
用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積みこみ、
大気圏に再突入して燃えつきる、無人の軌道間補給機‥‥。
それが「こうのとり2号機」なのだ!
この「宇宙への自動宅配便」ともいうべき補給機の
頭脳部分である電気モジュールを開発したのが、
三菱電機さんなのです。
そのかっこよさ、下のムービーでとくとごらんください。


提供:三菱電機株式会社

日本最大のロケット発射場である
種子島宇宙センターの、大型ロケット発射場から。
打ち上げ当日は、
周囲3キロ圏内が立入禁止となるため、
生中継は発射地点から
約3.5km離れた「竹崎展望台」から行います。
はたして電波は充分なのか、電源は‥‥
いまはただ、祈るほかありません。


なお、今回のロケット打ち上げ中継を皮切りに、
ほぼ日刊イトイ新聞では
日本の宇宙開発分野で大きな役割を果たしている
三菱電機さんにご協力いただき、
わかりやすくておもしろい宇宙の特集を
不定期連載していきたいと思います。

シリーズ名は「2011年 宇宙へぴょん!」です。
どうぞ、お見知りおきくださいませ。




2011-01-18-TUE