いっやはっや、ほぼにちわ。
通天閣あかりです。
今回は、この紙筒スピーカーに関わった
職人さんのお話をお伝えしますが、
その前に。
行ってきました。10月1日、
加藤晴之×糸井重里「音の不思議を語ろう対談」に!
私が加藤さんに取材したときとは、また違って、
darlingの視点から生まれた新しいお話も
聞くことができました。
その模様は、またこのページで
後々ご紹介していきますので
残念ながら参加できなかった方は、お楽しみに。
ただ、これだけはどーしても再現できないのです!
あの日に聴かせてもらったスピーカーの音だけは!
水のチューブがユニットの周りに
ぐるぐる渦巻きのようについているスピーカーや
平面バッフルを初めて聴いて、見て、びっくりでした。
対談から事務所に戻ってきたら
聴きたてほやほやの感動が
そのまんまこもったメールがたくさん届いていて、
ほんとに嬉しかったです!
だから、ご紹介です!
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今日、聞いてきました。スピーカの音とお話。
感動です!
私は長い間CDの制作者(ディレクター)として
音を創る方の仕事をしていたのですが、
特にアコースティックなサウンドは
スタジオで録った音を家庭のオーディオや
家電売場のコンポなどで聞くたびに、
あまりの違いに深い絶望感を味わってきました。
今日、加藤さんのスピーカーの音を聞いて、
なんと録った時に限りなく近い音が流れだし、
思わず興奮してしまいました!
周りの、アーティストやミュージシャンに
勧めたいと思います!
(でも、自分の家にスピーカーとアンプが着くのは
12月頃だそうですが・・・)
小学校の音楽教室において欲しいです。
音を創るエンジニアにも聞いて欲しい!
カフェにおいてボサノバやジャズを聴きたい!
加藤さんスピーカーの専属広報部員を
やりたいくらいです。
カタログハウスの人に伝えて欲しいです。
心で感じる音と同じ所で音が鳴っています。
ほんとにうれしかったです!
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先日の「音の不思議を語ろう対談」に
参加いたしました者です。
2時間とても楽しくお話しを聞かせていただきました。
あのホールで、
加藤さんの水のうずまきスピーカーの音を聞いた時の
「びっくり」は、生まれて初めて感じたものでした。
「こんな世界があるなんて知らなかったなあ。
今まで損してたなあ。」と、思ったのです。
情けない話なのですが。
糸井さんがおっしゃっていたように、
私が今までしてきた「音楽の楽しみ方」というのは、
その歌詞の意味をとらえたり、
曲から受けるイメージを頭に描いたり、
自分の心をチューニングして、
その世界を味わおうとするものでした。
今日、加藤さんのぐるぐるスピーカーと、
紙筒スピーカーの音を聞いてから、
今まで自分は、音自体、音楽自体を楽しむことなんて
なかったような気すら感じています。
対談には、素人ながら音響設備にうるさい彼を
つれていったのですが、
「高音がどーの低音がどーの」といつも
いろいろウンチクをたれる彼が、
目をきらきらさせて聞き入っていました。
「能書きはいい、聞けばわかる」スピーカーなんだなあ、
と実感しました。
(中略)
対談が終わった後、彼が
「耳が忘れないうちに他のスピーカーと聞き比べたい」
というので、閉店間際のヨドバシカメラに
大急ぎで行ったんです。
彼が連れて行ってくれたのはパソコン用の
スピーカーコーナーだったんですが、
30個くらいスピーカーが並べてあって、
一つ一つ聞き比べたんです。
パソコン用で、
しかも棚に入っているから当然なんでしょうけど、
ぜんぜんいい音しませんでした。
中にはお値段高めの「高性能」なものもあったんですが、
音の情報量が多すぎる感じがして、
耳がものすごく疲れました。
これが音の「まとまり」があるか無いかって
ことなのかな?などと思いました。
こんなこと、今までぜんぜん考えずに音楽を聞いて
(垂れ流して)いましたが、
加藤さんのスピーカーに出会って、
「音楽を作っている人に悪かったなあ。」
「スピーカーを作っている人に悪かったなあ」と
反省しました・・・。
対談が終わって、
最後にもう一度スピーカーの音を聞きましょう、
という時、私は後ろの方の席にいたのですが、
100人近い人が石像のように固まって
スピーカーに耳を傾けている後ろ姿は、
ちょっと異様で、大変おもしろかったです。
あんなに大勢の人が、
あんなに真剣に音を聞こうとしているのを見たのは
初めてでした。
新しい世界を教えていただいたような、
そんな気がしています。
これからも、
「音」の不思議にまつわるまかないめしのおすそわけが
もらえたらいいな、と思っています。
ほぼ日の連載も楽しみにしています。
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えーこと言うてくれるやんか!
ありがとうございます。
シェフ武井に「スピーカー対談どうだった?」と聞かれて
「もうね、スピーカー聴いたんですけどね、
『さむいぼ』たちましたよ!」と伝えると、
「さむいぼ、ね・・・」と困っていました。
その話はまた後日ということで、
今日は八田さんが話してくださった
スピーカーに関わった職人さんのお話です。
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♯8 職人と呼ばれる人たち
・ある計測師の話
・・・その組み立ててくれる職人さんであったりとか
計測してくれる方であったりとかは、
前もって加藤さんのスピーカーの音を
聴いてらっしゃったんですか?
聴いてましたね。
最終的に加工してくれることになったメーカーさんにも
最初ずっと断られてたんです。
スピーカーなんてものは創ったことがないし、
ものすごく細かくて、
仕事をミリの単位でやらなきゃいけないし、
あがったものには責任もてないんで、
お断りをします、とおっしゃってたんです。
断りにこられた時に、とにかく一回聴いてくださいと、
加藤さんのスピーカーを聴いてもらったんです。
そしたら、もう一度考えますと言ってくれて。
最終的に「やりましょう」と。
計測をするのはサウンドアティックスっていうところで
マニア向けのスピーカーを
家族経営で創られているところなんですが、
ここは、どこもやるところがないなら
自分のところでやりましょうか、と言ってくれた。
もともと音楽が大好きで、趣味が高じて
スピーカーを創り始められたという会社だけあって、
とても情熱を感じました。
今も次のロットのために一生懸命動いてくださってますが
環境のことを考えた素材や加工にも精通されている
非常に前向きな会社です。
大抵のメーカーさんは、
「今までやったことがないこと」に対して
後ろ向きでしたからね。
スピーカー業界の常識から言うと
あのスピーカーは、加工度を見ても
スピーカーだけで上代5万円以上はすると。
それだと僕らが狙っているものではないから、
そこの部分は丁重にお断りをして
その変わり、ユニットの調整、輸入、検品、
(周波数特性を計って、だめなものははねる)
という作業をお任せしています。
廃盤商品になっていたユニットの買い付けも
彼らのおかげで可能になりましたし、
彼らが一番大変なのは、一度工場ですべて検品した後、
製品になった段階でもう一度検品することですね。
視野がせまくて、目が見えにくいご病気の
計測師さんがいらっしゃるんです。
その方が、加藤さんのスピーカーで音を聴いて、
目を見開いて感心されていたんですね。
自分たちも色んな素材で創ったけれども、
ここまでの音とは、すごいね。と。
静止しているものは見えるらしく、
音の波形が出るモニターがあるんですが、
それを見て、オッケーとか、これはだめとか、
何デシベル違うねとか、
すごいスピードでおっしゃるんです。
加藤さんに聞いても、その判断で間違ってないんですね。
プロだから当たり前なんですが、
側で見ていると、気迫がすごいです。
いいものを作りたいという思いが、すごいです。
それを一つ一つ全品やってもらっています。
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この計測師さんと少しだけ電話でお話ししたのですが
「私は本当にスピーカーづくりが好きでねえ、
材料工学なんかにもとても興味がありまして」
と心から楽しそうにお話ししてくださいました。
加藤さん始め、周りにいるあらゆる人達の
「いいものを届けたい」っていう気持ちが
ここまで固まると、
それは必ず「届く」んだろうなということが
この話を聞いて、よく分かりました。
次回もそんなお話が続きますです。
ほな。
カタログハウスのB1のお店にも置いてありましたよー
残念ながらお手元に届くのは11月以降になりますが。
「加藤晴之さんの紙筒スピーカー」に関する
お問い合わせは、
0120-701-567(カタログハウス商品ご説明課)
お申し込みは、
0120-164-164(カタログハウス受注センター)
までお願いいたします。 |