まいど!
通天閣あかりです。
昨日 darlingに聞いたんですが
筋肉を鍛えることは
仕事をちゃんとやることに似てるって。
こて先でごまかしても、最初の何回かしか続かないし、
悪い姿勢で取り組んでいても結果は知れているって。
このスピーカーに関しては
きちんと使える筋肉がついていると思います。
関わった人たち、
それぞれがすごく本気だったんです!
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♯11 カタログハウス社長を口説く
・読み手にとって親切かどうか
・・・社内的にはどんな動きをされたんですか。
バンド活動経験者とか
音楽に詳しい社員たちを集めて
社内で加藤さんのスピーカーの試聴会をやったんです。
そうすると、一様にみんな、
「いい音だ」って言ってくれたので
自信を持ちました。
私の中ではこれで一気に
誌面掲載のオッケーまで
社内的にとりつけてしまおうと勢いがついたんですが
ふと冷静になって考えてみると
登場をねらっているたくさんの商品たちの中で
スピーカーという、
すごくヒットすることは考えにくい商品の
掲載を認めさせることができるものだろうか・・・
社内の誰もが頷くような説得材料をそろえなくちゃ
だめだと思い直しました。
そこで
そうだ、加藤さんのスピーカー応援団を作ろうと
思ったんです。
加藤さんの工房へ来られたりして
実際にスピーカーの音を耳にしたことがある人が
たくさんいらっしゃるそうだから、
その方たちに商品化の応援文を
書いてもらおう、と。
なんかほんとに、子どもみたいな発想ですよね。
・・・そういうことはよくやられるんですか。
やりませんやりません。
加藤さんに書いていただいたお手紙と
私のお願い文を同封して20人ほどにお送りしたら
本当に心のこもったお手紙を
ほぼ全員からいただいたんです。
糸井さんや宮崎駿さん、ねじめ正一さんからも
「商品化してください。楽しみにしています」って
お手紙をいただきました。
で、次は宮崎さんに
「誌面でスピーカーの聴き心地を
お話しいただけないでしょうか」と
お願いをしました。
なかなか雑誌に登場されない方ですし、
まさに『千と千尋の神隠し』の製作の
大詰め段階だったので、
かなり難しいだろうなあとダメもとでお話ししたら、
「加藤さんのスピーカーのことなら」と
快くお引き受けくだって。
もうほんとにそのときは
声が裏返るくらい嬉しかったです。
でも、誌面に掲載する商品のセレクト、
とくに新商品の企画モノみたいなときには
うちの社長が意見をさしはさむので
私たちレベルで「いいね! やろう!」となっていても
安心はできないんです。
・・・社長はどんなチェックをされるんですか。
読み手にとって親切か、ということを
一番気にしています。
掲載する商品にしても、読み物にしても
すべてに目を通しています。
いたらないところを指摘されると
「そうだよなあ。その通りだよなあ」
って頷いちゃいますね。悔しいですけど。
・・・その社長さんの一つ一つの判断が
結局『通販生活』の底力になっているんですね。
とにかく最初から社長に話しておいたほうが
いいと思って、
直接プレゼンテーションしに行きました。
ここまできたいきさつを話して
用意したいろいろな資料を見せたら
拍子抜けするくらいあっさりと
「いいんじゃないですか。やりましょう」と。
あれれれれ?と喜びつつも
一方では「そんなんじゃだめだ」と思っていました。
これは売れる!とか、
これは売れないかもしれないけど
『通販生活』らしいからページをたくさんさこう!とか
前半ページに載せよう!とか
何かにひっかかって、意気込みを持ってくれないと
困るんです、社長!と思いました。
太鼓判を押してもらいたい、と。
・・・商品はやはり前半ページに載る方が
売れるものなんですか。
みなさん、雑誌はふつう前から見ていきますよね。
そのうちに途中で飽きてしまう人もいないわけではないので
商品担当者はみんな最初の方のページに載せたいって
思っています。
でもそのときは、話はそれでオシマイでした。
その後、別件で糸井さんがカタログハウスへ
いらしたときに
ちょっと社長にお話ししてくださったり、
宮崎さんの取材コメントを見ているうちに
徐々にイメージが膨らんできたみたいで
最終的には、前半の一番大きな特集の
一番前で2ページ掲載という構成になりました。
商品の売上げには「掲載スペース」も
すごく関係しています。
誌面には1ページに4つも
商品が載っている場合もあれば、
1ページまるまる使っている商品もあります。
毎号ある程度の「全体でこれくらい売り上げてくれたら」
という期待値がありますから、
1ページまるまる商品は
かなりの期待を担ったホープです。
加藤さんのスピーカーは
売れるかもしれないけど売れないかもしれない、
どちらかというと「生活に欠かせない」という
モノではないので売れない可能性のほうが
かなり高い商品なのに、
大きな掲載スペースをかけるっていうのは、
滅多にあり得ない大冒険なんですよね。
でも、今回はその冒険が大成功して、
ほんとに嬉しかったです。
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すべての基準は「読者に親切かどうか」。
これは、ほぼ日にも通じるというか、
毎日考えていることでもあり。
そういう気持ちを持って、
すべての商品と原稿に
社長ご自身が目を通されてるから
あれだけの数と種類の商品を
自信を持って届けられるんだと思います。
そしてその社長に食らいつく宮坂さんは、
そんな社長のやり方のもと、
もりもりと本気の筋肉を
つけていらっしゃるのかもしれません。
さ、わたしもトレーニングトレーニング。
ほな。
ええ日曜をな。
カタログハウスのB1のお店にも置いてありましたよー
残念ながらお手元に届くのは11月以降になりますが。
「加藤晴之さんの紙筒スピーカー」に関する
お問い合わせは、
0120-701-567(カタログハウス商品ご説明課)
お申し込みは、
0120-164-164(カタログハウス受注センター)
までお願いいたします。 |