5DW メンズショップ イシカワ

石川さんとメガネロック。

石川: 久しぶりでしょう。
これは「KiKiMe」って名前にして、
「STUDIO PREPA」（＊2）のガラスのコップに
この眼鏡を入れて売ったんだよ。
80年代だったかなあ、
僕の大好きな「CLINIQUE」（＊3）の昔の広告に
洗面所の棚にグルーミンググッズや
スキンケア用品が並んでいる写真があってね。
僕の記憶ではガラスのコップに
メガネが入っていたような気がして、
それ風にしたんだ。
で、こっちは鹿児島のイベントのときに
「ULTRA HEAVY」でつくってもらったやつ。
結局、僕と神山（＊4）と鵜飼くん（＊5）で
買っちゃったんで誰にも売っていないっていう。
（＊２）「スタジオプレパ」は長野県の平夫妻が手がける吹きガラス工房。

（＊３）「クリニーク」はニューヨーク生まれのスキンケアブランド。

（＊４）アーティストの神山隆二（かみやま・りゅうじ）さん。「ULTRA HEAVY」の一員。

（＊５）アートディレクター、イラストレーターのジェリー鵜飼さん。個展も開くアーティストでもあり、「ULTRA HEAVY」の一員。

石川: しないんだよ。
ほぼしたことがない。
だいたい自分でつくるのもそうで、
この前出した「ULTRA HEAVY」の
コーチジャケットもだけど、
ただ欲しいだけなんだよ。
ピンクのレンズは青山の「blinc」（ブリンク）で
入れてもらってさ。
もともとは透明のレンズで、
最初はブルーにしようかなって考えたけど、
肌と同系色だし、ピンクが珍しいなって思って。
そういえば、
最近は型に番号つけているんでしょ？
僕のは何番？

雨田: そういうわけではなくて、
その動物が掛けてそうだなってことでつけていたんです。
僕が掛けているのは当時コアラと呼ばれていたもので、
今は５番です。

石川: みんな掛けて出ているんですよ。
小林節正（＊6）、早崎くん（＊7）、
これ若木くん（＊8）じゃん。
ものすごいメンバーなんだよ。
みんなに掛けてもらってね。
懐かしいね。これ何年？
（＊６）ファッションデザイナーの小林節正（こばやし・せつまさ）さん。「Mountain research」など“research”名のブランドを多数展開。

（＊７）「TEMBEA」の早崎篤史（はやさき・あつし）さん。

（＊８）写真家の若木信吾（わかぎ・しんご）さん。

雨田: でもたしか、石川さんとは
「タスヤード」（＊9）で眼鏡を見てもらったと思います。
そのあと、中原さん（＊10）にも見ていただいて、
そのまま、当時原宿にあった
「TOKYO CULTUART by BEAMS」に
石川さんと一緒に行ったのを覚えています。
（＊９）「ランドスケーププロダクツ」が運営する千駄ヶ谷のカフェ。

（＊１０）「ランドスケーププロダクツ」を立ち上げ、現在は「コンランショップ・ジャパン」代表取締役も務める中原慎一郎（なかはら・しんいちろう）さん。

石川: 雨田くんは「BEAMS」出身ですから。
鹿児島の。
九州の「BEAMS」のメンツは濃いですからね。
とにかく、当時はまわりのみんなに
「MEGANEROCK」を掛けてもらったのを
すっごいよく覚えているわ。

石川: 「プレイマウンテン」（＊11）では
ずっとこのポップアップを続けているの？
（＊１１）「ランドスケーププロダクツ」が運営する千駄ヶ谷のインテリア用品店。

雨田: そうですね。
念願叶って、置いてもらえるようになってからは、
だいたいゴールデンウィーク時期にやらせてもらっています。
夏前ですね。
最初は型数も少なくて、３、４型くらいで。
すごい小さいテーブルで、壁の一区画でやっていました。

2024-06-05-WED

（つづきます）