フレンチボーダーシャツの生地をえらぶにあたり、 いちばんだいじにしたのは、 「厚手で、ざっくりした素材感」でした。 てれっとだらしなくならず、 一枚で着て、じゅうぶんにかっこいい。 「きりっとした」長そでシャツがほしかったからです。 そのため、生地を厳選いたしました。 これまでの定番素材である 「32番双糸」を使った「讃岐うどん生地」ではなく、 「10番単糸」という糸で、生地を編み立てているんです。 一般に、2本の糸をより合わせる「双糸」より、 1本の糸でできた「単糸」のほうが、 ざっくりした感じが出ます。 今回は、なかでも太い「10番単糸」を使って、 さらに厚みをもたせました。 ただ、「厚手」「ざっくり」といっても、 けっして「かたい生地」ではなく、 着ごこちのよさは、キープしています。 また、ちょうどいいやわらかさになるよう、 製品にいちど「洗い」をかけました。 ですから、お届けのあとすぐに フレンチボーダーシャツ本来の着ごこちを お楽しみいただくことができますよ。 ご存知のように、ボーダーには、 いろんな「ピッチ(間隔)」や「太さ」があります。 ボーダーシャツのデザインを検討しはじめてから わかったことなのですが、 この「ピッチ」と「太さ」の兼ね合いによって、 ボーダーの印象がまったくちがって見えるのです。 たとえば、よく見かけるのがこちら、 太めのボーダーで、「1:1」比率のピッチ。 これだと、けっこうカジュアルで、 かわいらしい印象になりますね。 そこで、フレンチボーダーシャツでは、 「きりっとした、おしゃれなボーダー」にふさわしい 「ピッチ」と「太さ」を、試行錯誤しました。 その結果、たどりついたのが ボーダー部分が「8mm」で、白地が「16mm」の、 「2:1」比率のピッチだったのです。 ボーダーの太さとしては、細めでしょうか。 これですと、 「きりっとした、おしゃれなボーダー」にふさわしい 「大人っぽさ」をそなえつつ、 ボーダーならではの「かわいさ」もあったのです。 明日の「サイズ」の回でも説明する予定ですが、 フレンチボーダーシャツは、 からだの線に沿った、フィット感の高いパターン。 そうしたシルエットにも、 この「2:1」比率のピッチは、ぴったりでした。 今回のフレンチボーダーシャツでも、 わきの下のつくりを、立体的なつくりにしています。 これは、これまでの「ほぼ日」Tシャツで 採用されてきた、好評をいただいている仕様です。 写真のように、わきの下の部分を立体的にすることで、 シャツがからだの厚みにうまくフィットし、 腕などを動かしやすくしているのです。 フレンチボーダーシャツは これまでの「ほぼ日」Tシャツのよさをキープしながら、 「厚手の生地」や「2:1のピッチ」など あらたな取り組みの成果をプラスして、できあがりました。 ぜひみなさんにも、おためしいただけたらと思います。 |