〈CLASSIC〉と〈BEST STANDARD〉を推薦してほしいと、
みなさんにさんざんお願いしたあと、
こんなことを発表するのはどうかとも思いますが、
2011年のほぼ日Tシャツには、
第3の素材が新登場します。

なまえは、〈WADA LITE(ワダ ライト)〉。

〈CLASSIC〉や、KOTIのスウェット生地でおなじみの
吊り編み機のスペシャリスト、
和田メリヤス株式会社とコラボレートした、
新開発の生地です。

〈WADA LITE〉の開発は、もともと、
「〈CLASSIC〉の肌ざわりをそのままに、
 もうすこしうすい生地を、つくれないかな」
というところから、はじまりました。

吊り編み生地の抜群の着心地を、
うす手のTシャツでも味わいたいと思ったのです。

世界でもごくわずかしか残っていない、
貴重な吊り編み機で編んでいるところは、
〈CLASSIC〉とおなじ。

16番手の単糸を使っている〈CLASSIC〉に対し、
〈WADA LITE〉では、40番手の双糸を採用しています。
2本の単糸をより合わせて、双糸をつくりますので、
実質、太さ20番手の糸ということになり、
〈CLASSIC〉よりキメがこまかく、うすくなります。
(ちなみに、SSサイズで重さを計ってみると、
〈CLASSIC〉は155g、〈WADA LITE〉は125gでした)




〈CLASSIC〉同様、裏地を起毛させて、
サンプルを試着してみたところ、
「まるで着ていないみたい」と評される
〈CLASSIC〉以上に、かるい着心地でした。

大げさに言えば、
天女が身にまとう「はごろも」って、
こういう感じかもしれない。
そんな生地ができあがりました。

〈CLASSIC〉のすばらしい風合いと、
〈WADA LITE〉のかろやかさ。
おなじ吊り編み天竺生地でも、
雰囲気は、ずいぶんちがいます。

〈CLASSIC〉と〈BEST STANDARD〉の2つだけでも、
えらぶのが大変なのに、
さらに悩むようなことをしてしまって、すみません。
お好みやら、みなさんの推薦コメントやら、好奇心やら、
いろいろ駆使して、なんとか、
えらんでいただけるとありがたいです。

さて、素材についての予習・復習はおわりました。
来週月曜日、7月4日から、
いよいよ今年のTシャツの紹介がはじまります。
どうぞ、たのしみにお待ちください。


撮影:神ノ川 智早
ヘアメイク:市瀬 ひとみ
モデル:板東 晴

2011-07-01-FRI



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