体長=約50cm
座高=約35cm
素材=レーヨン62%、ナイロン38%、
   コットン(内側の布)/ポリエステル(中綿)
目=羊毛/鈴/押し笛
 
模様編みの外側から、内側の布地が見える、
いわば「重ね着」をしたクマのあみぐるみ。

より冒険的なものをつくりたいという意志で、
タカモリさんは初めてこの手法に挑戦しました。

「井原西鶴の文章で、町人が、枯れ木柄の着物の上から
 花柄の透ける着物を重ねる着こなし
 が描かれていたんです。
 その様子が、木に花が咲いているように見えるという。
 この格好よさを、いつかあみぐるみでできたらいいなあ
 と思っていたんです」
(タカモリ・トモコ談)

「模様編み」にした外側の毛糸は、スペイン製。
以前、タカモリさんが展示会に参加したさい、
むかし洋品店をやっていたというおばあさんから、
「店は閉めたけれど、毛糸は処分できなくて‥‥。
 よろしかったら、これで編んであげてください」
と譲り受けたもの。
タカモリさんは、「いつかたいせつなときにこれで編もう」
と、その毛糸をたいせつにしまっていたそうです。

編んでいくときのイメージは「雲」。

こうしてうまれた作品が、
「おばあちゃんからの贈り物 クマのクラウド」です。



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