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ボディに文字の縫い込まれた、クマのあみぐるみ。
「Free Hugs」とは、
2004年頃から欧米を中心に広がったムーブメントのこと。
「見知らぬ人々と、街頭でただ抱擁しあう」
この社会現象のことを、タカモリさんは
動画配信サイトのYouTubeで知りました。
「最初は嫌悪感がありました。
でも、気がついたら涙が出ていたんです。
人が抱き合う姿はほんとうに感動的で、
そういう感動が、わたしは好きなんだと思いました。
でもやっぱり、道ばたで見ず知らずの人から
手を広げられても、私はHugすることはできません。
わたしにとってFree Hugsは理想ではないけれど、
とても好きだという気持ちは持っています」
（タカモリ・トモコ談）
そんな矛盾している思いを、
整理も消化もしないで、
そのままクマの形にしたのが、この作品です。
編み上げたあとで、タカモリさんは思ったそうです。
抱きつくことに違和感のないあみぐるみだったから
この言葉を抵抗なく入れられたのかもしれない、と。
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