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ずんぐりとしたシルエットに、
はっきりと表現されたいくつかの乳首。
「いきもの」としての魅力が伝わるこの作品は、
シーズーのあみぐるみです。
ただ、つくりはじめる段階で、
これがシーズーになるとはタカモリさん自身も
思っていませんでした。
つまり、'NOUVEAU'の6作目は、
「完成形を想定せずに編みはじめた作品」です。
「どうしようもなく、べとべとなまでにかわいい、
ピンク色の、甘いものをつくりたいと、
それだけを思って編みはじめました。
頭と体ができたときに、シーズーの姿がみえたんです。
最初の思いとちがったのは、
それほど甘い感じにならなかったこと。
わりとさっぱりと仕上がりました。
でも抱き心地はふわふわで、綿菓子のようです」 (タカモリ・トモコ談)
タカモリさんの作品は、
どれをとってもさわり心地が魅力ですが、
この作品には、ひときわやわらかい抱き心地が、
たしかにあります。
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