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オレンジに大胆な配色をほどこしたこのウサギは、
2007年の10月、知人が勤めるアパレルメーカーの
プレスルームを訪れたタカモリさんが
その場でインスパイアを受け、
構想がひらめいた作品です。
最近の女の子たちが好む色あざやかでポップな
洋服やアクセサリーをみているうちに、
眠っていた感性が目覚めたといいます。
「私のなかに、まだ使っていない感性があって、
それが“はーい!”と
手を挙げていることに気が付きました。
急いで家に帰り、すぐ制作に取りかかったんです」
(タカモリ・トモコ談)
タカモリさんは、いままであまり使わなかった
アクリルの毛糸を手に取り、これを編みはじめます。
その毛糸は、
オレンジの発色が気に入って購入しながら、
イメージに合う動物が思い浮かばず、
ずっと毛糸玉のままでいたものでした。
自由に、夢中に、編み続け、
完成したときには、踊りたくなるほど嬉しかったとか。
同時にそれまで抱えていた何かがスッと消えて、
突然風通しが良くなったような感覚も得たそうです。
タカモリ・トモコさんにとって、
これが 'NOUVEAU'の一作目となりました。
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