プルくん2008・ クッキー 2008年制作 Serial Number/N-016

体高=約41cm 座高=約32cm
素材=羊毛、一部化学繊維、布、
   ポリエステル(中綿)/鈴/押し笛/目=羊毛
パンツをはいてシャツを着ているクマの作品を、
タカモリさんは“プルくん”と呼んでいます。
“プルくん”の“プル”は、“プルオーバー”の“プル”。
このプルくんの、大きいものや小さいもの、
色の組み合わせを変えた作品を、
タカモリさんは何体かつくっているとか。
9月会場で発表する3体は、
そんなプルくんの2008年・Nouveauバージョン。

ボディの黒い毛糸には、よく見ると
数種類のカラーが混じっています。
それがクッキーの中のナッツのように思えたことから
この作品名がつけられました。

「この黒い毛糸には鮮やかな色が
 点のように混ざっています。
 その美しさを引き出すために、
 鮮やかなオレンジ色をつかって誘ったのですが、
 相性が良すぎて、
 ちょっと野暮ったくなったので、
 少しはずして黄緑、青、黄、白のボーダーにしました。
 ピッタリのオレンジ色は、
 布という質感の違う素材で手足先につかいました。
 ショッキングピンクの舌がチャームポイントかな?」
 (タカモリ・トモコ談)

その手足に縫い合わされている布、
ジョウロの柄はイギリス「リバティ」のもので、
水玉の柄はタカモリさんが以前から持っていた
アンティークの布だそうです。



(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN