プルくん2008・ クリープ Serial Number/N-017

体高=約41cm 座高=約32cm
素材=羊毛、一部化学繊維、
   ポリエステル(中綿)/鈴/押し笛/目=羊毛
パンツをはいてシャツを着ているクマの作品を、
タカモリさんは“プルくん”と呼んでいます。
“プルくん”の“プル”は、“プルオーバー”の“プル”。
このプルくんの、大きいものや小さいもの、
色の組み合わせを変えた作品を、
タカモリさんは何体かつくっているとか。
9月会場で発表する3体は、
そんなプルくんの2008年・Nouveauバージョン。

ホワイトのボディでできたシロクマのプルくんは、
全体的な印象が甘くてクリーミーな印象に仕上がったため、
この名前がつけられました。

「このプルくんの原型は、
 今年の春にお仕事でつくった、
 もうすこしおとなしいプルくんなんです。
 そのころにはヌーヴォーに取り組んでいたので、
 おとなしいとはいえ
 ヌーヴォーの影響を感じるものに仕上がってました。
 今回はそれをヌーボーにつくりなおしました。
 すっきりしました(笑)。
 本人(クリープ)も喜んでいることと思います(笑)。
 なので、これがヌーヴォーのプルくん第一号になります。
 今までつくり続けてきたプルくんを、
 一番彷彿させる新しいプルくんだと思います」
 (タカモリ・トモコ談)

今回展示したNouveauのプルくん3体の中では、
この個体だけが、手足の先が毛糸で編まれ、
そして長ズボンをはいていました。
これは最初からそう決めていたわけではなく、
色と素材のバランスを見て、
「手足は赤い毛糸がかわいい」
「青いパンツの丈はこの長さがベスト」
という具合で決まったのだそうです。



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