体長=約42cm 座高=約35cm
素材=羊毛、モヘア、一部化学繊維、布、
   ポリエステル(中綿)/鈴/押し笛/目=羊毛
パンツをはいてシャツを着ているクマの作品を、
タカモリさんは“プルくん”と呼んでいます。
“プルくん”の“プル”は、“プルオーバー”の“プル”。
このプルくんの、大きいものや小さいもの、
色の組み合わせを変えた作品を、
タカモリさんは何体かつくっているとか。
9月会場で発表する3体は、
そんなプルくんの2008年・Nouveauバージョン。

ボディがオレンジ色のこの個体には、
同色のフルーツ、
マンゴーデザートの名前がつけられました。

「プルくんをつくっているときの特徴なんですが、
 つくっている途中から、
 もう次のプルくんをつくりたくなるんです。
 ボーダーの組み合わせは無限なので、
 いろんな種類の毛糸で色の組み合わせや、
 ボーダーの太さやボーダーの本数を考えることは、
 私の最も好きな作業のひとつです。
 プルくんは、
 それを思う存分たのしめるシリーズなんです。
 このマンゴープリンは、
 ローゲイジの体とハイゲージの
 セーターの組み合わせが特徴です。
 リバティーの繊細で華やかなプリントにも
 助けられてると思います。
 色合わせもたのしかったです」
 (タカモリ・トモコ談)

手足の先は毛糸ではなく、布が縫い合わされています。
この布は「リバティ」というイギリスのメーカーのもので、
イメージに合うこの布に巡りあうまで、
タカモリさんはとても時間を要したそうです。



(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN