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今回展示したうさぎのポーチの中では、
もっともシンプルなデザインの作品です。
淡いピンクに他の色がマーブル状にまざった毛糸で編まれ、
背中のボタンはスタンダードな貝ボタンがつかわれています。
この作品はタカモリさんの書籍、
『あみぐるみとあみぐる小物』にも掲載されています。
「このポーチは自分で持つのではなくて、
ちいさな子ども、
女の子が、持って歩いているイメージです。
ポーチの中には女の子の大切な物が入っていて、
女の子はいつもこれをぶらさげて歩いている‥‥。
そういうイメージがぴったりな作品。
このうさぎ、なぜかヒゲがないんです。
わざとつけなかったのか、忘れてしまったのか
思い出せません(笑)。
ポーチになっていることとヒゲがない以外は、
これといって特徴的な装飾はしていないのですが、
この作品には私、ふしぎな魅力を感じているんです。
使用したピンクの毛糸が今は手に入らないということも
魅力の理由なのかもしれません。
でもいちばんの理由は、良い意味で、
力を抜いてつくれた作品だからだと思います。
リラックスしてつくったから惹かれるのかな、と」
(タカモリ・トモコ談)
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