ジャンプ  2008年制作 Serial Number/C-059

体長=約44cm 座高=約33.5cm
素材=羊毛、フェルト、ポリエステル(中綿)、
   鈴/目=羊毛
真っ白い、クマのあみぐるみです。
北欧の冬、大地を覆う氷や積もる雪、
また、夏に広がる青空の雲をイメージして、
この5月会場で展示する作品に選ばれました。

ほとんどが白い毛糸だけでつくられているなかで、
ワンポイントだけちがう色は、舌の部分の「赤」。
あざやかなアクセントになっています。
また、「ジョイント」という部品で
手足を体につけてあり、
これにより、手足を自由に動かすことができます。

そもそも、このあみぐるみは、
とある人気アイドルグループの
ツアーパンフレットのためにつくられた作品でした。
パンフレットの中では、
アイドルたちを彩るイメージキャラクターとして
大きく登場しています。

「撮影用に真っ白い作品を」
という依頼を受けたタカモリさんは、
中に「鈴」を入れて仕上げました。
赤ちゃんのオモチャ、ガラガラに使われている
「コロンコロン」とやさしい音がする鈴です。
タカモリさんがそのタイプの鈴を作品に入れたのは、
これがはじめてだったとか。
パンフレットの撮影用なのに、
なぜそこまで鈴の音をたいせつにしたのでしょう?
「撮影の場がおだやかになればいいなあと思って。
 うまれたばかりのこのコが
 知らない人たちに囲まれてお仕事をするとき、
 もしもぴりぴりした雰囲気だったらかわいそう、
 という親心みたいな心配もあったので」

ちなみに、「コロンコロン」とやさしく鳴る鈴は、
その後につくられた「ミーシャ」家族にも
使われることになります。



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