マンシッカ・ププ 2009年制作 Serial Number/N-025

体高=約52cm 座高=約41cm
素材=羊毛、コットン、ポリエステル(中綿)
   鈴/押し笛/目=羊毛
フィンランド産の毛糸でつくられた、
うさぎの女の子です。

フィンランドから毛糸が届いて、
タカモリさんがまず最初に行なったのは、
マリメッコで様々な柄の布を手に入れるということでした。

その中の1枚、いちご柄の布を見たときにタカモリさんは、
「フィンランドの白い毛糸でうさぎをつくって、
 このいちごの布を合わせてみよう」
と思いついたそうです。

フィンランド産の太くてやわらかい毛糸と
マリメッコの大胆ないちご柄の布で、
シンプルであざやかな作品が完成するのですが、
その直前にタカモリさんは、
もうひとつのアイデアを思いつきます。
クリーム色の毛糸といちご柄の組み合わせから、
「ショートケーキ」を連想したのです。
そこで耳のふちと首のまわりに、
ホイップクリームを絞り出したようなフリルの飾りを加え、
目の上には、やはりクリームをデコレートしたような
「まゆ毛」をつけました。

作品名にある「マンシッカ(mansikka)」は、
フィンランド語で「いちご」という意味。
「ププ(pupu)」は、「うさちゃん」という意味合い。
日本で犬のことを
「ワンワン」と呼ぶような感覚の言葉です。
そのまま訳せば「いちごウサギ」というような名前ですね。

協力/森下ヒルトゥネン圭子さん



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