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吊りズボンをはいた、
男の子のクマのあみぐるみです。
この10月会場に展示される4つの作品のなかで、
最初につくり始めたのが、このあみぐるみでした。
これまでのヌーヴォーシリーズと比較すれば
かなり装飾のすくない作品です。
ポップな表現が多かったヌーヴォーのシリーズに、
このあみぐるみを加えていいのか、
最初は編みながらすこし不安を感じていたそうです。
しかし、
「今のこの気持ちで、ほかのものはつくれない」
そう思ったタカモリさんは、
ご覧のような作品をつくり上げました。
「ずいぶん大きな作品になったんですよ」
とタカモリさん。
たしかに、この1体は、
いままでここで展示したどの作品よりも、
大きいものになっています。
しかし、大きさで驚かせる作品では、ありません。
「きっと、多くの人が、
触りたいとか、抱っこしてみたいと思ってくれる
あみぐるみになったと思います」
茶色いズボンは、実際にズボンをはいているのではなく、
色の違う毛糸の切り替えになっています。
吊りバンドの部分を後からボディに編み足して、
吊りズボンを表現しました。
モヘアと羊毛をあわせた
2本取りで編まれているため、
全体にふわふわとやわらかく仕上がっています。 |