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タカモリ・トモコさんらしい造形の、
ゾウのあみぐるみです。
2008年の4月会場で、
「パオくん」という作品を展示していますが、
タカモリさんがゾウを編むときはほとんどの場合、
このシルエットになるのだと言います。
「今まで何度かゾウをつくりましたが、
いつもこういうすっきりとした形になるんです。
ゾウをつくるときはとくに、
ゾウのかわいさにゆだねてしまいます。
ゾウさんを個性的なデザインにしようと思えないんです」
またタカモリさんは、
「ゾウは、やさしくて思いやりがある動物」
と言います。
ですから今回、タカモリさんが大切にした
「受け取る人のことだけを考える」ことと、
「ゾウという動物の存在感」は
すごく近いところにあるように感じられるとか。
いつもは淡い色の毛糸で
ゾウのやさしさを表現していますが、
今回は紺と茶色の組み合わせのセーターで
かわいいだけでなく、
知的で真面目な雰囲気をうみだしています。
グレゴリーという名前は、
アメリカの映画俳優、グレゴリー・ペックに
ちなんでつけられました。
タカモリさんの中で「真面目ですてきな人」といえば、
グレゴリー・ペックなのだそうです。
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