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とてもシンプルな、クマのあみぐるみです。
シンプルでありながら、
実は形の部分で
とても微妙な工夫がほどこされています。
「愛しやすい作品を」という気持ちを強く持ちながら
4点のヌーヴォーの作品を編んだタカモリさんは、
最後の1体で「ちょっと形に凝ってみよう」
と思いました。
「くまピー」と名付けられた
このあみぐるみの背中やお腹は、
ゆるやかに変化するラインで構成されています。
この微妙な曲線を隠さないように
あえて洋服やリボンなどの装飾をつけず、
プレーンなクマのあみぐるみとして仕上げられました。
この微妙なカーブを表現するために、
タカモリさんは細い毛糸を選んでいます。
この毛糸は、前回の展示、
2009年5月会場のときにご紹介した
フィンランドの毛糸です。
茶色系の配色からは、
苔や、樹や、落ち葉や、土など、
フィンランドの森の雰囲気が伝わってきます。
誰からも嫌がられることのない、
落ち着いたカラーのあみぐるみと言えるでしょう。
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