「つばめのブローチ」は
イギリスのヴィクトリア時代に作られた
アンティーク・ジュエリーの
リプロダクション（復刻品）です。

「小鳥のブローチ」と同じく
私の監修のもと
ロンドンのジュエリー職人
ライオネル・J・ウィッフィン氏によって
ひとつひとつ丁寧に手作業で作られました。

つばめは、ヴィクトリア時代に
たいへん人気のあったモチーフです。
日本では縁起の良い鳥と
言われていますが、イギリスでも
幸運のシンボルとして
古くから親しまれています。
同時に、季節がめぐると古巣へ帰ってくる
渡り鳥であることから、
「無事に戻る」という
旅立ちの際のメッセージ、あるいは
「あなたへ回帰する」
というロマンチックな愛の誓いとして
ジュエリーのデザインなどに
好んで取り入れられてきました。

友人、家族、恋人へ。
つばめのブローチは、
それぞれの言葉をたずさえて
人々の間を行き交いました。

現代の皆さんにも、当ブローチを
そんなふうにお使いいただけたら
と考え、制作しました。

また、実物を手にとると
天然ルビーの鮮やかな赤色と、
立体的な金製の翼のディテールに
驚いていただけることと思います。

贅沢な素材と、
ウィッフィン氏の素晴らしい技術も
どうぞお楽しみください。

2015.3　イセキアヤコ