ヴィクトリア女王は、愛する夫を病気で失ったあと 亡くなるまでの40年間ずっと喪に服していたそうです。 同時に、イギリスでは皮肉にも「黒」のファッションが 大流行しました。 |
1920年ごろにフランスで作られた
クローバーをモチーフにした
フレンチジェット製のピンです。
「ジェット」は木炭が化石化した宝石の一種で、
フレンチジェットはそれを模したガラスです。
喪に服すとき身につけるジュエリー、
「モーニング・ジュエリー」のひとつですが、
今では普段の装いに使われることも多くなっています。
ピンの部分はメタル製。
本来はスカーフや帽子などにさして使うものですが、
身につける際、ピンの先にはご注意ください。
未使用品のため傷みはほとんどありませんが、
製造工程でできた(左側の)ビーズと台座の接着面に
少しずれがみられます。
長さ73mm x クローバーの幅12mm x 厚み10mm 1.9グラム
ヴィクトリア時代の末期、1900年ごろに作られた
小さなアンティークのブローチ。
花びらの部分は
ブラックオニキス(黒瑪瑙)を手作業で削り、磨いたもの。
当時、ブラックオニキスは、
魔除けの力があると信じられていました。
中央にはパールがセットされ、そのほかはピンを含め、
9カラットのゴールドが使われています。
オニキス表面に小さな傷みがありますが、
概ねコンディションは良好です。
花の直径14mm x 横幅35mm x 厚み9mm 2.3グラム
1910年前後に作られた、
夜空がテーマのアンティークブローチ。
輝く三日月と星を表現しているのは
小さなシードパール。
星が流れる様子をイメージしているような、
黒い帯は、エナメルで塗装されています。
土台はメタル製。
エナメルの帯の中央に一部欠けがあります。
また、パールにも多少の傷みがみられます。
三日月の直径10mm x 横幅40mm x 厚み9mm 3.5グラム
1910年から1920年代ごろに作られた、
ヴィンテージのモーニング・ジュエリー。
三日月と忘れな草の組み合わせは、
結婚後に夫が妻へ贈るブローチ「ハネムーン・ピン」
に好んで使われたデザインで、
花びらには凹凸でニュアンスがつけられています。
この品は、もとから黒だったのか、
ハネムーン・ピンだったものを
その後、黒くしてもらったのかどうかは不明ですが、
そこにまた物語を感じられるブローチです。
ピンが柔らかめなので
硬い布や分厚い布への使用は避けてください。
直径24mm x 厚み5mm 3.5グラム
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