「ほぼ日」の連載でご紹介するブローチは、
こうして誰かにお譲りするつもりで
毎月ひとつひとつ、厳選をしてきました。
私の文章を読んでくださっていた方に、
さいごは、「あ、あのブローチ、買えるんだ」
そう思っていただきたくて。
とはいえ、数はどれも1点ずつしかありませんので、
誰にでもというわけにはいかず残念なのですが。
今回のブローチの中には、
100年以上前につくられたものもあります。
それだけ時間が経っていれば、
持ち主が2人とか3人とか、
もっとたくさんの人を渡ってきたかもしれません。
それでもこうして今、
販売できる状態で残っているのは、
それだけ大切にされていたということなんです。
手に入れた方、
今度はあなたが持ち主です。
「どんな人が身につけていたのかな?」
と、その品が経た時間を感じながら
大切にしていただけるとうれしいです。
またいつか、誰かに手渡せるように。
でも、ぜひ使ってください。
ずっと箱の中に入れておいたりなどせず
途中、必要になれば修理もしながら
どんどん身につけて、楽しんでください。
ジュエリーはやっぱり身につけてこそなのですから。
2014.10 イセキアヤコ
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