第2回
他に代わるものがないので。

──
和田さんは
ほぼ日ホワイトボードカレンダーを
「9年間」も使ってくださっていますが、
毎年、新しくするもので、
そんなにも長く使っているものって、
なかなかないと思うんです。
和田
たしかに、そうですね。
このカレンダーと「ほぼ日手帳」くらいかな。
──
あ、手帳も、お使いくださっているんですか?
和田
ええ、カレンダーに書き留めたものを
手帳に写したり、
反対に、手帳に書いた予定を
カレンダーに写したりして、使っています。
──
ほぼ日手帳とホワイトボードカレンダーを
いっしょに使って
内容を同じにしておく‥‥という使いかたは
けっこう聞きます。
和田
そっちのほうが、間違いがないですもんね。
──
このホワイトボードカレンダーの
そもそもの開発意図も
ほぼ日手帳を「パーソナル、モバイル」として、
カレンダーを
ご家族の予定を書き込む「ホーム」として
ワンセットで使ってもらえたら
「もっと便利で、もっと楽しくなるはず!」
というものだったんです。
和田
だったら私、そういうふうに使ってます(笑)。

カレンダーは持ち歩けないけど
「同じ内容」が手元の手帳に写してあるから、
出先でも
家族の予定がすぐにわかって、いいんです。
──
このカレンダーにはいくつか特徴がありますが、
和田さんにとって、
いちばんの重要ポイントは、どこですか?
和田
私は、たぶん‥‥
「来週の週末って何だっけ?」と思ったときに
「パッと見たかった」んだと思います。

手帳の場合は、まずはカバンから出して、
ページをめくって‥‥
というワンクッションが必要ですけど、
壁に貼った「カレンダー」なら、
パッと見たいときに、一目瞭然じゃないですか。
──
ええ、なるほど。
和田
で、そのときに、やはり
「書いたものを消せる」という特徴は
大きいと思うんです。

結局、書いたものを消すことができないと
予定が変わったりしたときに
ゴチャゴチャして
「パッと見る」ことができなくなるので。
──
そして
「予定」って、けっこう変わりますもんね。
和田
そうそう。
──
あの、カレンダーって、選ばなければ、
年末に
無料で配ってたりするじゃないですか。

そういうものを
「買おう」って決めるときって、
何というか、どういう気持ちなんですか?
和田
うーん、私は、はじめて見たときに
使ってみてもいないうちから
直感的に「あ、便利そう」って思ったんです。

で、実際に使ってみたら
このカレンダーの便利さに勝るものはないと
思いました。
だから9年も続けて買ってるんだと思います。
──
なるほど。
和田
だって私、友だちが遊びに来たときなんかは、
熱弁ふるってますもん。

「これ、めっちゃ便利やねん」って(笑)。
──
そうやって、
大切な人におすすめしてもらえるのって、
作り手側として、すごくうれしいです。
和田
いや、別に「もっと売れてほしい」とか、
そういうわけじゃないんですよ。

こんなに便利なものを知ってるのよって
ただの「自慢」なんです(笑)。
──
ちなみに、ホワイトボードカレンダーの
「月の数字」って、
毎年、いろいろけっこう考えて、
「来年はこの人で行きたい!」という作家さんに
お願いしてきたのですが‥‥。
和田
ええ。
──
歴代のデザインで、
好きだったものってどれですか、たとえば。
和田
えっと、三國万里子さんのデザインとかは
印象に残ってますね。かわいくて。
──
あ、昨年の2013年版ですね。
和田
まあ、三國さんのデザイン以外でも
それぞれに毎年、素敵だなと思ってましたよ。

ただでも、何だろう‥‥変な意味じゃなくて、
これは
「9年も使っているヘビーユーザーの、
 ひとつの意見」として
捉えてもらえたらと思うんですが。
──
ええ。
和田
もし、まったくデザインに凝っていなくても、
私、使うと思う。
──
おお。実際デザインがぜんぜんダメだったら
買ってもらえないでしょうけど、
それとはまた、別の問題として。
和田
そう。もちろん、これまでの「月の数字」は
どれも素敵だったし、
使い勝手を邪魔していないから
デザインとしても優秀だったと思うんですが、
なにせ、このカレンダーって、
「他に代わるものがない」んですよ。
──
なるほど。
和田
だから、多少かわいくなくたって
「しぶしぶ」使うんじゃないかなあと(笑)。
──
ありがとうございます。

もちろん、これからも、これまで同様、
デザイン面でも素敵なものをつくって行きます!
和田
はい、お願いします。
私だってもちろん、素敵な方がいいので(笑)。

<おわります>

2014-11-28-FRI