MATERIAL

機能的だけでなく、美しいコートにしたい。それを叶えてくれたのは、第一織物の「DICROS mauri」でした。

「旅のシンプルコート」の特長は、
着たときに、ちゃんとおしゃれに見えること。
かるさ、じょうぶさ、撥水性などの機能はもちろんですが、
まず洋服として、美しいコートであってほしい。

そう考えた佐伯さんとわたしたちは、
ふさわしい素材を探して、数多くの生地を吟味しました。

そのなかで出会ったのが、一流のアウトドアブランド、
ファッションブランドから厚い信頼を得ている、
超高密度織物のパイオニア、第一織物株式会社です。

「高密度素材のよさは、スベックでも機能でもなく、
 美しさや風合いにあると信じています」
という第一織物がつくる生地はどれも、
化学繊維とは思えないほど繊細なニュアンスに富んでいて、
佐伯さんもわたしたちも、
すっかり魅了されてしまいました。

数ある第一織物の生地ライナップのなかから、
わたしたちは今回、「旅のシンプルコート」のために、
「DICROS mauri」という素材をえらびました。

まるでコットンのような、自然な風合い

「DICROS mauri」の特長は、
まるでコットン生地のような、自然な風合いです。

ポリエステルを特殊加工することで、
綿糸の自然なよじれを再現した糸を用い、
さらにモミ加工をくわえているため、
化学繊維にありがちな人工的な光沢感などもなく、
マットで落ち着いた質感をたのしめます。

高密度に織られた生地はしっかりとハリがあって、
ペラペラした、心もとない感じはありません。
復元力も高く、クシャクシャと丸めておいて、
また着ても、生地はハリを保っています。

生地表面に微妙な凹凸感があるのでシワが気にならず、
全体に取り扱いしやすいのもいいところです。

かるくて、水をしっかりはじく

「DICROS mauri」は、
ラミネートやコーティングを施していないので、
水を染みこませない「耐水性」については、
それほど高い能力を持っていません。
(それでも、傘とおなじくらいの耐水性はあります)

しかし、水をはじく「撥水性」はしっかり備えていて、
「3洗・3級」と呼ばれる、
撥水機能としてじゅうぶんなレベルをクリアしています。
小雨くらいなら気にせず、そのまま歩いていただけます。

※3洗・3級
3回洗って、3級の撥水レベルを保っていること。
撥水レベルは5級まであり、
2級以上なら、撥水効果があると認定されます。

また、しっかりした生地感のわりにかるく、
「旅のシンプルコート」を携帯しやすくしています。
「AUDREY」で390g、「ASTAIRE」で300~330gと、
かばんに入れて持ち運びするのに、
ちょうどいい重さを実現することができました。

DICROS mauriの撥水力を動画でご覧ください。