はなはだ生意気ではありますが、
コーヒーの淹れ方をご紹介させていただきます。
主に、はじめてドリップをする人に向けて。
はい。
様々なコーヒーの淹れ方がある中で、
ここでは円錐形のフィルターを使った
ペーパードリップの方法を解説いたします。
円錐形といえば、
「コーノ式」が有名ですね。
えーと‥‥円錐形のフィルターは、
「珈琲サイフォン株式會社」の
河野敏夫さんという人物が
1973年に発売したのがそのはじまりです。
‥‥本を見ながらしゃべっている。
見ている本は、
「珈琲サイフォン株式會社」の3代目、
河野雅信さんによる著書、
『知識ゼロからのコーヒー入門』です。
ぼくらは以前、その河野雅信さんにお会いして、
コーヒーの淹れ方を教えていただきました。
今回は、それをお伝えしようと思います。
なるほど。
とはいえ、一度教わっただけなので、
かんぺきな河野式とはとても呼べません。
じゃあ‥‥カッパとウサギ式?
ですね。
ひとまずはこの、
カッパとウサギ式を基準として覚えて、
そこから自分の感覚であれこれ試してみることを
おすすめしたいです。
お湯の温度を変えてみたり。
豆の量を変えてみたり。
すこしずつ味が変化するのが、おもしろいので。
さあ、淹れましょうか。
淹れましょう。
まずは、豆の量から。
1人分のコーヒー、120ccにつき、
12gのコーヒー豆と考えてください。
きょうは2人分を淹れるので、
24gの豆を計りましょう。
コーヒー用の計量スプーンで、
山盛り1杯が1人分。
なにはともあれ、これを基準に。
 
その豆を、ミルで挽きます。
 
(ガリガリガリガリ‥‥と3分ほど経過)
挽けましたね。
はい、このくらいの粗さで。
ペーパーフィルター用は「中挽き」が基本です。
グラニュー糖よりちょっと粗いくらい。
 
続いて、
フィルターにペーパーをセットします。
端を折って‥‥。
 
フィルターにぴったりと。
 
そこに挽いた豆をさらさらと入れましょう。
さらさらと。
トントントンとフィルターをたたいて、
粉の表面を平らにしたらセット完了です。
 
さて、お湯です。
沸騰したままのお湯はいけません。
85~90℃になるまで待ちましょう。
沸騰したお湯をポットに一度うつして、
やかんに戻して、またポットにうつす。
その往復で、ちょうどいい感じの温度になります。
ナイスアドバイス。
サンキュー。
そうしましたら、いよいよお湯を豆に注ぎます。
最初は粉の中心に、
雨だれのようにぽたぽたと。
 
ほんとに中心だけに、一滴ずつ。
ここがいちばん集中するところです。
 
ゆっくりと。
 
じっくりと。
‥‥すると、やがてコーヒー液の最初の一滴が、
グラスポットに落ちてきます。
ぽたり‥‥。
 
この、ぽたりがきたら、
注ぐ面積を、中心からすこし広げましょう。
500円玉くらいのサイズに。
注ぎ方はまだ雨だれのままで、
引き続きぽたぽたとゆっくり。
上から注ぐお湯と、
下からぽたぽた落ちるコーヒーの量が
同じになるようなイメージで。
 
円錐形の場合、
蒸らすためにお湯をはずさないのが、
他のペーパードリップとの違いです。
基本的に、お湯は休まず注ぎ続けます。
3分の1くらいのコーヒーが下に落ちたら、
お湯を注ぐ量をすこし増やして、
円を描くようにお湯を注ぎます。
 
粉の上の泡には、
コーヒーのアクがふくまれています。
これが下に落ちると味にえぐ味が出ちゃうので、
その意味でも、お湯は切らさず、泡を浮かせて。
注ぐお湯がペーパーに触れても、
アクが下に落ちちゃいますよね。
そうそう、
ペーパーに直接お湯をかけないよう注意です。
 
3分の2のコーヒーが下に落ちたあたりで、
注ぐお湯の量をさらに増やし‥‥。
 
目標の量まで抽出したら、
すばやくフィルターをはずします。
 
フィルターにお湯が残っていても、
かまわずはずします。
なぜなら、これが下に落ちると‥‥。
アクも一緒に落ちてしまうからです。
「フィルター内のお湯は最後まで下に落とさない」
これはポイントです。
さあ、コーヒーが入りました。
 
はい。
あたためたカップにうつして‥‥
 
たのしくおいしく、おめしあがりください。
 
とじる