「Desertic(デザーティック)」のデザイナー、
平武朗(たいら たけあき)さんと「ほぼ日」は、
2008年の「AcousticT」以来、
継続的にコラボレーションしています。
「ほぼ日」をご覧のみなさんには、
その印象のほうが強いかもしれませんが、
平さんにとって、メインの活動の場は、
やはりDeserticのほうです。
ご存知ないかたのために、
Deserticがどんなブランドなのか、
あらためてここで、お知らせしておきましょう。
Desertic(デザーティック)というブランドは、
文化服装学院を卒業後、
2006年の秋冬シーズンからスタートさせました。
Deserticは、「砂漠的な」という意味ですが、
砂漠に代表されるような極地、極限的な環境のもとで
生活する人たちの衣服のイメージを、
デザインのなかに、取り入れているブランドです。
シンプルで、着る人を選ばないけれど、
どこか「違和感」を感じるような洋服。
たとえば、アフリカの音楽を聴いたときって、
日本のポップスとは
ぜんぜん、ちがった印象を受けます。
Deserticで目指しているのは、
そういう意味合いでの「違和感」なんです。
シンプルだけれど、どこにもない。
それでいつつ、歴史とか伝統とか、
時間の重みも感じさせる。
そんな、いわば、「どこでもない国の民族衣装」を、
つくってみたいのです。
Deserticには、デザインのテーマによって、
いくつかのラインがあります。
Liquid Knit Series は、まるで洋服の上から
液体をかけてしまったかのようにデザインした、
Desertic を代表するシリーズ。
The Otherside of Marine は
ボーダーなど「マリン」のテイストを
Desertic なりに解釈したシリーズ。
Military is Extremely は
ミリタリー(軍服)が持つ、衣服としての極端さを
カジュアル服に取り入れたシリーズ、と
それぞれに、デザインテーマをもっています。
いずれも、背後にストーリーというか世界観をもっていて、
それが、Deserticの洋服の
おおきな特長じゃないかと思っています。