海苔ほうれん草鍋、ねぎ味噌鍋、
鮭と白子の香ばし鍋。
ほぼにちわ。
土鍋料理の本格的な季節になり、
「食べるの泉」へいただくメールも
増えてまいりました。
きょうはひさしぶりに、
いただいたレシピをご紹介いたしますね。
「グアムのトシオ」さん、ありがとうございました。
常夏の島で、和風の鍋。
水炊き用ということは、ぶつ切りの、
骨付き鶏ももなどがよさそうですね。
水から炊くと、だしもしっかり出ますし、
身がほろほろとやわらかくなったところも、
とてもおいしくいただけそうです。
日本の冬のほうれん草では
「寒じめほうれん草」という、ちぢれた葉っぱの、
甘みがつよくて生でも食べられるタイプを
このごろよく見るようになりました。
そういうものを使ってもいいかもしれません。
それにしても「海苔」と「ほうれん草」が主役とは!
鶏のかわりに豚ばら肉、
さいごにごま油か、辣油をたらす、
なんていうのも、いいかもしれませんね。
グアムでの鍋料理、またぜひ
地元の食材をつかったものも
教えていただきたいです!
「ちちあきこ」さんのねぎ味噌鍋。
豚肉または鶏肉、キャベツまたは大根スライス、
水菜、しめじ、あとはお好きな野菜、〆のラーメン。
(以上、具)
青ねぎ、味噌、豆板醤、すりゴマ、ごま油、酒。
(以上、ねぎ味噌)
つけて食べるねぎ味噌が主役のお鍋です。
ねぎ味噌鍋と呼んでますが、
最初、鍋には、ねぎも味噌も入れません。
まずは、ねぎ味噌を作ります。
小さく切ったたくさんの青ねぎに、
味噌、豆板醤、すりゴマ、ごま油を入れて混ぜる。
混ぜてみて、かたいようなら酒を少し入れて
かたさを調整します。
液状にならないくらいのかたさにしておきます。
多めにつくっておき、〆までたのしみます。
鍋の方は、好きな【材料】を煮るだけ。
大根は、ピーラーでスライス。
あとの野菜はお好きな大きさに切る。
こんぶなどのだし汁を入れた鍋に、
肉、野菜をいっぱい入れて、ふたをする。
野菜の歯ごたえが残るくらい、ほどよく煮る。
具にねぎ味噌をちょんちょんとつけて食べます。
そして〆は、ラーメン。
あまったねぎ味噌と、ラーメンで〆ます。
鍋の残り汁に、ねぎ味噌とラーメンを入れて煮ます。
麺のかたさはお好みで。よく煮てもおいしいです。
インスタントの袋のラーメン(乾麺)でもやりましたが、
かなりおいしいです。
知り合いに教わった鍋で、
鍋の具は毎回冷蔵庫にあるもので作っています。
ポン酢で食べるキャベツ鍋が
うちでは主流になってまして、
毎日続いたときに、
なにかガツンとくる鍋が食べたいな
と思ったので作ってみました。
ラーメンがメインとも言える、
からだが温まる鍋なので、寒かった日にどうぞ。
辛いのが大丈夫な方は、ぜひ豆板醤多めで。
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「ちちあきこ」さん、ありがとうございます!
和風‥‥というより中華風かもしれない、
さらにバーニャカウダ(ソースがちがいますけど)のような
たのしさもある鍋料理だと思いました。
しかも、お酒もすすみそう。
逆に、こども向けには、豆板醤を減らして、
すこし砂糖をといてみてもいいかもしれません。
「ラーメン」、これって、
鍋の最後の、たっぷりの濃いだしには
とてもよく合いますね。
もうほんとに寒くて! という日は、
最後の最後にバターをおとすと
また、風味がますと思いますよ。
鮭のほろほろとした食感、
白子のとろりとした食感、
おもちの粘りと歯ごたえ、
水菜のしゃきしゃき感。
口の中でいろんな硬さが楽しめて、
最後まで迷い箸をしてしまいそうですね。
(お行儀が、よくないですけど。)
くっきりした風味の調味料は、
最初から混ぜてしまうと
ぜんぶがその味になっちゃいますから、
最後に合わせた方が、いいのでしょうね。
この「柚子胡椒」という調味料、
東京でもこの数年、とてもよく見かけるようになりました。
「ほぼ日」編集部でも、
おいしいと評判の柚子胡椒を
取り寄せたりしているものがいます。
こんなにおいしくて便利なものが
いままで全国区でなかったのが不思議なくらいです。
もちろん鍋の薬味には、
かなり相性がいいんじゃないかと想像します。
冬のはじまりにふさわしい、
あたたまって、しかもたのしい鍋が揃いました。
グアムでは冷房の下で鍋、
というのと近い発想なんですけど
もしかして冬の鍋って、
ちょっと寒いくらいの部屋で
食べはじめたほうが、楽しいかもしれないです。
最初は「今日は寒いね」っていう会話で始まった食卓が
鍋がすすむにつれて、
部屋の温度も、場の空気もあったまって、
ぽっかぽかになっていく。
そんな食卓の中心に、ぜひ「ベア1号」を
おいていただけたらなぁと思います。
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