「ほぼ日ハラマキ」は2001年から、
新潟県の長岡市にあるニット工場
「白倉ニット」とともに、
糸の開発から相談して、作っています。

ハラマキの糸ができてから、
みなさんのお手元に届くまでには、
たくさんの手を通っています。
ハラマキの製作は、
ひとつの工場で行われているわけではありません。
「白倉ニット」を中心に、
地域の糸屋さん、染め屋さん、洗い屋さん、
縫製屋さんのチームで、協力し合って行われています。
地域の各工場が一丸となっている、
ハラマキの製作現場をレポートします。
これを見ると、現在ハラマキユーザーの方は、
ハラマキへの愛情が深くなるかもしれません。
「白倉ニット」、染色工場、縫製工場を
ちょっとした、社会科見学気分で、どうぞご覧ください。




ハラマキを編むために使う糸は、
糸屋さんで作られたあとに、
ここへ来て、色で染められます。



こちらが、染色工場「港屋」。
なかなか年期の入った建物です。


工場内にある、大量の色見本。
このライブラリーはなんと、電動で動きます。



染めるための色を
コンピューターで解析します。





たくさんある瓶を、調合するんですね。


機械で行う工程もありますが、
もちろん、ひとの手によって行われる工程もあります。
染料の分量の微調整は特に、職人技です。


本番用の大量糸染めのための染料を、
量りながら、正確に調合していきます。


こちらはまだ染まっていない、
ハラマキの糸のかたまり。けっこう大きいです。


機械に、糸をひとつ玉ずつ、セッティング。


この釜で染めます。


さきほどセッティングしていたものが、
釜に入りました。ぐつぐつ煮ていきます。


染色の大きな釜は、同時にいくつも動いているので
コンピューターで管理されています。
異常があったら、知らせてくれるそうです。


「港屋」星野専務。


のびる綿の糸「のびのびタオリン」が
染まったものです。
おそらく「ユキノハナ」用の糸ですね。
ひっぱって、のびを確認しました。



染められた糸は、
「港屋」から車で20分ほど離れた
「白倉ニット」へ運ばれます。


いつもお世話になっています。
「白倉ニット」のトノサマさんです。


糸を染めているあいだに、
「白倉ニット」で、編み図が製作されます。
わたしたちが入稿したデザインデータを、
ハラマキ用の編み図に変換。
ただ変換しただけでは、きれいな柄が出ないので、
1ドット1ドット、調整します。
ハラマキは、編むと、縮み上がるために、
編み図の状態では、比率をのばしています。



港屋さんで染められた糸が、
編み機にセッティングされています。


紺色の糸と、ピンク色の糸が見えるでしょうか?
「ワタリドリ」のけいとのぱんつ
編んでいるところです。
*今回の販売ではお申し込みいただけませんので、
 どうかご了承ください。


ニット製品は、乾燥に弱いので、
乾燥する季節には、加湿器が出動することもあります。


編み終わったら、一枚ずつていねいに検品をします。
糸がほつれていないかなどを、チェックしています。
ここではまだ、一枚のペラッとした四角い状態です。





「白倉ニット」から10分ほどの場所にある、
縫製屋さんの「ファッション原」へ。社長の原さんです。


四角いものを縫い合わせて、丸い筒型にします。


筒型になったものの内側に、
品質表示も縫いつけます。



戻ってまいりました、「白倉ニット」。


「ファッション原」から戻ってきたハラマキは、
このように、洗いにかけられます。


洗ったあとには、乾燥機へ入ります。
ていねいな注意書きもありました。






検品ではじかれた中から、
修繕可能なものを修繕していきます。


最後にもう一度、確認をして、
袋に入れたら、もうできあがりです。

ここから、発送作業の
東京の「アドレス通商」へ配送されて、
みなさんのお手元へ届きます。

このように、一枚一枚、手をかけて
ていねいに作られているので、
「ほぼ日ハラマキ」のあの品質があるのです。
実際に、お手元に届いたときには、
きっとその品質を実感していただけると思いますよ。