「ほぼ日ハラマキ」は、2001年の誕生以来、
新潟県の栃尾にあるニット工場・白倉ニットをはじめ、
地域の糸屋さん、染め屋さん、洗い屋さん、縫製屋さんの、
製作チームのみなさんが、おたがいに協力しあいながら、
1枚1枚、ていねいにつくっています。


白倉ニットは、新潟県の栃尾という町にあります。
山々に囲まれた、とてものどかな場所です。

「ほぼ日」と製作チームがめざしている
理想のハラマキは‥‥

1
しめつけ感がすくなく、巻き心地がよい。
1
よく伸びるけれど、伸びっぱなしではなく、元のサイズに戻る。
3
肌触りがやわらかくて、気持ちがいい。
4
アレルゲンがすくなく、素肌に直接巻ける。
5
毛玉ができにくい。
6
洗濯機で簡単に洗えて、太陽の下で干せる。
7
何年も着用しつづけられる、丈夫さがある。

この理想のハラマキを実現するために、
それぞれが担当しているパートで、
数えきれないほどの小さな工夫を積み重ねて、
1枚のハラマキができあがっています。



白倉ニットのみなさん。
白倉家の家族や、地元のお母さんたちが中心になって、
「ほぼ日ハラマキ」をつくっています。
まさに、家内制手工業です。


ハラマキの編み機。
しめつけ感を少なくするために、
編み機の数値を調整しながら、ややゆったりめに編んでいきます。
「糸は生き物」なため、気温や湿度によって状態が変わるそうです。
糸の状態の変化にあわせて編み方も調整しているんですよ。



編み機からできあがってきた生地に、
穴があいていないか、キズができていないか、
数人一組になって、しっかり検品します。


万が一、キズや穴がみつかったら、手作業できれいに修復します。
編んだ生地は、一枚たりとも無駄にしません。

キズや穴ができてしまうと、それを修復したり、
ときには新たに生地をつくり直したりするため、
その分、つくる時間も手間もかかります。
だったらキズや穴ができないようにどうすればよいのか、
そうやって製作チームのみなさんは、
日々、研究と改善を重ねています。

ところで、ハラマキの「巻き心地のよさ」を実現するために
なくてはならない存在の「糸」。
「ほぼ日ハラマキ」愛用者のみなさまは、
体にぴったりフィットしながら、
しめつけ感が少なく、やわらかい巻き心地を
実感していただいていると思います。
その巻き心地のよいハラマキをつくるために、
ハラマキの糸を独自に開発しているんです。


糸屋さん「本寅工業」の本田兄弟。
ハラマキやけいとのぱんつの糸は、
この二人の糸づくりの名人が開発しています。


ハラマキの素材は、「伸びても元に戻る」ことが特長です。
そのために、糸の芯のゴムの部分の混紡率をアップさせたり、
見た目にはわからない、たくさんの技術を施しています。


ハラマキの製作チームは、
「天然素材は使っていくうちに、
  体に馴染んでいくので、
 加工で無理にやわらかさを出すと
 製品の寿命が短くなってしまう。
 素材本来のやわらかさは
 使う人がそれぞれの生活の中でつくるもの。」
という方針のもと製作をしています。
そのため、どの素材も強制的にやわらかさを出すための
柔軟剤の使用をできるだけ控えめにしています。
それは、綿そのもののやわらかさを、
実際に巻いていただくお客さまそれぞれの
使用頻度に合わせてつくっていってもらうためです。
「お手元に届いたときが最高、のもの」ではなく、
「使えば使うほど、さらに使い心地がよくなる。
 できるだけ長く最高品質でお使いいただけるように」
という思いからの工夫です。
ですので、どんどん使ってください。
その分、どんどんやわらかくなります。

ここで、ご紹介したニット工場や糸屋さん以外にも、
染め屋さん、縫製屋さん、洗い屋さんといった人たちが、
力と知恵を持ちよりながら、
毎回、小さな工夫を積み重ねて、
1枚のハラマキをつくっています。
真心のこもったハラマキで、
からだも心もあったまっていただけたらと思います。

 
2007-11-04-SUN
 
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