ほぼ日 |
ハラマキのデザインは初めてだそうですが、
いかがでしたでしょう? できばえのほうは。 |
亀山 |
できばえは‥‥自信作です。 |
中川 |
(笑) |
亀山 |
いやほんと、会心の一撃です。 |
ほぼ日 |
はい。
原画がこちらに届いたときには、
ほんとに社内がわきましたよ。
うわあー!って、もう、大騒ぎでした。 |
亀山 |
ありがとうございます(笑)。 |
ほぼ日 |
この原画は、ぜんぶ切り絵なんですよね。 |
中川 |
はい、切り絵です。 |
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ほぼ日 |
イラストのお仕事は、いつも切り絵で? |
亀山 |
そうですね、ここ数年はほとんど切り絵で。
なのでイラストといっても、
いちにちずっと手にしているのは、
筆じゃなくて、こういうはさみなんですよ。 |
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ほぼ日 |
なるほど。 |
亀山 |
この引き出しに紙があって、
色分けをしてるんですけど‥‥。 |
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亀山 |
ここから出してきて、ふたりで切ってます。 |
ほぼ日 |
ふたりで‥‥。
その、「おふたりで」というところに
とても興味があるんですが、
どのように分担されているのですか? |
亀山 |
分担は、あんまりなくて、なんかこう‥‥
ふたりで並んでつくってるんです。
福笑いみたいなもんですね。 |
ほぼ日 |
福笑い、ですか? |
中川 |
それぞれがパーツを切って、
こう、目を移動させたりしながら、
位置を探していくんです。 |
ほぼ日 |
なるほど、福笑いですね‥‥。
たとえばこの「森のいちにち」の場合は、
24個の切り絵でできているわけですが、
これもすべていっしょに? |
亀山 |
これの場合はモチーフによって、ですね。
フクロウはぼく、
ヘビは敦子(中川さん)という具合で。 |
中川 |
得意なモチーフが、それぞれにあるので、
自然にどっちが何を切るか決まるんです。 |
ほぼ日 |
それぞれの個性が出て雰囲気の違う絵が並ぶ、
ということにはならないんですね。 |
亀山 |
「森のいちにち」は曲線をつかわず、
ほぼ直線で描いたんです。
直線で切ると比較的、個性が出にくいんですよ。 |
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ほぼ日 |
はぁ〜、そういうものなんですか。 |
亀山 |
逆に曲線を切ると、個性が出てきますね。
だから「いろいろなきのこ」の文字は、
敦子がひとりで切ったんです。 |
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ほぼ日 |
じゃあ、亀山さんは、きのこを。 |
亀山 |
いや、きのこもほとんど敦子です。
ぼくが切ったのは2、3個だけで。 |
ほぼ日 |
あ、そういうこともあるんですね。 |
中川 |
そうですね、とくに最近、
文字は私がやることが多いです。
でももちろん図案については
ふたりでしっかりと相談するんですよ。 |
亀山 |
ぼくは横で応援してました(笑)。 |
ほぼ日 |
(笑) |
中川 |
実は、きのこって、
今までに1回も作ったことがなかったんです。 |
ほぼ日 |
へえー、それは意外ですねえ。 |
中川 |
森の植物や動物を切ることは多いんですが、
きのこを素敵に作る自信がなかったんです。
きのこって、かわいくするのが
難しいものだと思い込んでいたので。
でも今回、きのこと正面から向き合って(笑)、
結果的には、いいのができたと思ってます。 |
ほぼ日 |
はい、かわいいです、とても。 |
亀山 |
きのこがちゃんとできるかどうか、
最初はちょっと迷ってたよね。 |
中川 |
うん。 |
亀山 |
横で応援してたからよくわかる(笑)。 |