ほぼにちわ!
はじめまして、「ハラマキ友の会」です。
「ほぼ日」が自信をもってお届けしているハラマキを、
もっと多くの方々に巻いてもらいたくて発足しました。
ハラマキを広げるための活動をいろいろと、
思いついたら元気に実行してまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします!
さて、とうとつですが、
みなさんは「戌の日の祝い」をご存知でしょうか?
「戌の日の祝い」とは、
妊娠5ヶ月目に入って最初の戌の日に
腹帯(はらおび)を巻いて、
母子の健康を祈願するお祝いのことです。
「戌の日」は干支の順番で巡ってくるので、
12日に1回訪れるわけですね。
なぜ戌の日がよいかというと、
「犬のお産は軽い」にあやかっているのだそうです。
先日の4月23日が、その戌の日でした。
かつてから、
「もっと妊婦さんにハラマキを巻いてほしいよねー」
「妊婦さんからよろこびの感想メールも多いし」
と語り合っていたわれわれは、
急に思い立って「水天宮」へと向かうことに。
東京都中央区にある「水天宮」は、
安産・子授けの神として、とても有名な神社なのです。
とにかく、到着しました!
駅の改札を出たあたりから、
すでにたくさんの妊婦さんを目撃しています。
この階段をのぼって、いざ境内に!
青空に映える朱塗りの社殿。
これは、ご利益がありそう。
戌の日の受付がありました。
ご祈祷を受けて、腹帯を受け取るのですね。
その順番を待つ妊婦さんたちが、こんなに。
警備のおじさんに聞いたのですが、
きょうはこれでも少ないほうなんですって。
うろうろしていたら、
「子宝いぬ」というのをみつけました。
なでると子宝と安産のご利益があるのだそうです。
たくさんの人になでられて、
お母さんいぬの頭は、こんなにぴかぴか。
「母ちゃん‥‥」
「しんぼうなさい、皆の安産のためです」
かわいくてご利益あらたかな犬に
ついつい気を取られてしまいましたが、
そうもしてはいられません。
われわれは、妊婦さんにハラマキをすすめにきたのです。
とはいうものの‥‥。
なにをどうすればいいのでしょう?
「妊婦さんがたくさんいらっしゃるぞ!」
という考えだけで飛び出してきたわれわれは、
どんな取材をするのか、まったくノープラン。
犬も歩けば棒に当たるだろうと。
‥‥うまいこと言ってる場合じゃありません!
「と、とにかくハラマキをプレゼントしましょう」
ということになりました。
しかし、境内でそういうことをするのは不謹慎かも?
われわれは境内を出て、神社の外で、
ご祈祷を終えた妊婦さんに声をかけることに。
「なんかわたしたち、あやしい?!」
「でも、いいものをすすめたいだけだから!」
「よろこんでもらいたいから、ね?!」
「悪いことじゃないよ!」
「そうだよね? 堂々と渡そう!」
でも、ど緊張!!
「さ、最初に誰がこえをかけるの?」
「てゆーか、名刺を渡さなきゃ、ダメよね?」
「わたし‥‥3枚しかない!」
「キャッ! わたし、ゼロ!」
「わたくし、4枚!」
「ということは、7枚か‥‥目標、7人だ!」
なんということでしょう。
大事なときに、名刺が少ししか持ち合わせていない、
まぬけなわれわれ。
しかし、目標が立ったので、
とりあえず、階段の下で待ち伏せのような状態に。
「あのひとは、どう?」
「ん〜‥‥」
じりじりと近づいていく。
しかし、もじもじして、なかなか声がかけられない!
「あ〜、いっちゃった」
けっこう、むずかしいね。
やっぱり、あやしいもん。
ええい! 気合いだ、いってやれ〜っ!
一歩を踏み出したのは、男・山下。
「あの〜う、すみません。
お参りにいらっしゃったんですか?」
「は、はい‥‥(おどろきを隠せない様子)」
「あ、おめでとうございます!
わたしたち、あやしいものじゃないんです。
『ほぼ日刊イトイ新聞』という、
インターネットサイトをやっているものでして」
「は、はい」
「ご存知ですか?」
「いや‥‥」
「そ、そうですよね。
そこでですね、オリジナルでハラマキを
作っているんですが、
お医者さんから、ハラマキすすめられたり、
しませんか?」
「そうですね」
「このハラマキを、もっとたくさんのみなさんに
知っていただきたいと思って、今日、
みなさんに差し上げようと、持ってきたんです」
「え、いいんですか!?」
「はい、本当に質のいいものなので、
ぜひ巻いてみてください」
「あ、ありがとうございます!」
「無理だったら、大丈夫なんですけど、
お写真撮らせていただいても、いいですか?」
「あ、はい」
パシャリ。
流石さんご夫妻
このご夫妻は、この日、河口湖から、
お参りに足を運んだそうですよ!
水天宮って、そんなにすごいんだ!
はじめは、ちょっと戸惑いを隠せない様子でしたが、
やはり、モノ自体を差し上げると、
喜んでくださっていました!
流石さんご夫婦、ありがとうございました!
お腹、お大事に!
「やったね〜〜〜」
「緊張した〜」
「どんどん、いきましょう!」
「あ、あの人たちは?」
「ゴーーーーッ!」
「あの〜ぅ。こんにちは!」
(以下、割愛させていただきます)
長谷さんご夫妻
長谷さんは、お医者さんに「ハラマキ巻きなさい」と
すすめられてたんだそうです。
その言葉に、がぜん勇気がわいたわれわれ。
ありがとうございました!
「さ、どんどん、いくぞーーーっ」
「おーー!」
「あのー、こんにちは!」
(以下、割愛させていただきます)
須藤さんご夫妻
須藤さんお夫妻は、旦那さんも、
ハラマキに興味津々でした。
そうですよー、男性だって、
ハラマキ巻いた方が、いいんですよ〜。
ありがとうございました!
ちょっとずつ、調子の出てきた、われわれ。
がぜん、燃えてきました。
ところが、
「こんにちは〜」と声をかけていっても、
「ごめんなさい」と、お断りになる方も、
もちろんいらっしゃいました。
そりゃ、そうだ。
太陽も、ジリジリしてきました。
でも、くじけないぞ!
「こんにちは〜!」
「は、はい」
「わたしたち、『ほぼ日刊イトイ新聞』という
インターネットサイトの者なんですけども」
「あ、知ってます」
「え〜! ありがとうございます!!」
初の、「ほぼ日」の存在をご存知の方に、
巡り会えました!
「そこで、ハラマキをオリジナルで、作っているんです」
(以下、割愛させていただきます)
「じゃあ、その腹帯と一緒に、ハイ、チーズ」
石田さんご夫妻
ありがとうございました!
お腹、あたためてくださいね〜。
さて、残る名刺はあと3枚。
「あ、あの、ふたり連れの方々は!?」
「いきましょう」
マタニティスクールでの、お友だちという
市川市からお越しの、おふたり組。
「え〜、もらえるんですか〜っ!?」
「はい、ぜひ巻いてみてくださいね!
生んだ後は、このサイズは大きいかもしれないので、
旦那さまにも、巻いていただけます。
男性にも、ぜひオススメしたいんです」
「わかりました。ありがとうございます!」
市川市からお越しの、お友達同士
左の方は、臨月。
右の方は、9か月だそうです。
ありがとうございました!
さて、残す名刺は、あと1枚。
そこへ‥‥、お子さま連れのご夫妻が!
ちょうど、子どもサイズのハラマキを
持っていたわれわれ。
ナイス! もらってくれますように。
「こんにちは〜!」
(一部、割愛させていただきます)
「あとですね、お子さまサイズもあるので、
よかったら、お姉ちゃんにも、ぜひ」
「え〜、いいんですか〜?」
「これからの季節、
暑くて布団をはいじゃったりするので、
寝冷え防止に、ぜひ巻いてください!」
「いいですね〜。ありがとうござますー」
高橋さんご一家
お姉ちゃんも、巻いてね!
ありがとうございました〜。
やったー、目標達成です!
あやしかったけど、話を聞いてくださった方々は、
みなさん、喜んでくださっていたので、
わたしたちも、うれしかったです。
これは、また、行くしかない。
次回は、もっと名刺をたくさん持って、
また、参上します!
もしも、これをご覧になっている方で、
お参りに行かれたときに、われわれを見かけたら
ぜひ声をかけてくださいね。
ちょっぴり、あやしい3人組が、よろこぶと思います。
みなさんのお腹をあたためるために、
「ハラマキ友の会」の活動は、まだまだ続きます。
冷えたお腹が、この世からなくなる日まで。
(つづく)
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