はらよわ男にハラマキをすすめても、 巻いてくれないんです‥‥。

みなさま、ハラにちわー、
ハラマキ友の会、略して「ハラ友」でーす。

第1次販売には、
たくさんのお申し込みをありがとうございました。
本日6月10日(木)からは、
第2次販売が始まっています。
こちらは出荷時期が7月末から
8月上旬ころになりますので、お気をつけくださいね。
ちょっとお待ちいただくことになりますが、
冷房がきびしい時期にお届けできると思います!
あ、締め切りは6月15日(火)の11時。
こちらもお忘れなくー。

さて、そんな第2次販売、開始日の「ハラ友」では、
「かもめのジョニー」
「ウレマッタの思い出」をデザインしてくださった、
絵本作家・高畠純さんのインタビューをお届けいたします。
高畠さんは昔、糸井重里といっしょに
絵本をつくったことがあるんですよ。
そのあたりのお話も、うかがいました。

高畠純さんのプロフィール

高畠純(たかばたけ じゅん)

絵本作家。
1948年愛知県生まれ。
2010年現在は、岐阜県在住。

1990年に、作・糸井重里の絵本、
『トイレをたすけたさるこ』(TOTO出版)を出版。

西部美術館版画大賞展、
バーゼル国際美術展、
ニューヨークアートEXPO展、
C.W.A.J.現代版画展などに出品。
1983年、『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)で
ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。
『おとうさんのえほん』(絵本館)、
『おどります』(絵本館)、
『だじゃれどうぶつえん』(絵本館)、
『ペンギンたんけんたい』(講談社)、
『おっとっと』(講談社)などなど、
約200冊もの絵本作品を出版されています。
─── 高畠さんは絵本作家として
長いキャリアをお持ちですが、
ハラマキのデザインというのは‥‥。
高畠 それは、なかったですねえ。
─── そうですか。
なにか、やりにくかったことは‥‥?
高畠 ぜんぜん、まったくです。
いつものようにやらせてもらいました。
─── ああ、よかったです。
「南仏のようなリゾート地をイメージして」
という勝手なお願いをしましたが、
それも、問題なく。
高畠 はい、たのしむことができたと思います。
─── 南仏にいかれたことは?
高畠 ものすごく昔にちょっとだけ。
でもほとんど忘れてますので、
今回はほんとにイメージで描いてみました。
─── なるほど、イメージで‥‥。
きょうは、原画をお持ちいただいて。
‥‥まず、カモメですね。
高畠 ええ、カモメを。
─── 高畠さんは動物のキャラクターを
よく絵本で描かれてますが、
鳥というのは、どうなんでしょう?
モチーフとしては、お好きですか?
高畠 ええ。
鳥って、シンプルですよね。
とくに、ペンギンとか。
どこにあらわれても邪魔にならない。
─── ああー、だからこうして、
真ん中にどーんといても
あまり大げさな感じがしないんですね。
高畠 そうかもしれません。
このカモメはちょっとメタボですけど(笑)。
─── あ、言われてみれば(笑)。
でもかわいいです。
この、ハラマキの表と裏のカモメは、
同じカモメなんですか?
高畠 そうですね、そういう想定で描きました。
表面と背面で同じカモメが、
飛んで、休んで、飛んで、休んでっていう。
─── たのしいです。
そして、この赤いイラストが、
海辺の町を表現したデザインで。
高畠 「テーマは海辺のリゾート地です」
と聞きまして。
といっても、ハワイではない。
南仏あたりのリゾート地です、と。
─── すみません、微妙なオーダーで。
高畠 南仏となると、
ちょっと人間くさい感じを出したいな、
と思ったんです。
ほんのすこしの悲哀を感じるように。
それで、背面をあえて、ちょっと淋しく。
─── ハラマキに余白の部分がありますよね。
ここにドラマを感じました。
高畠 「避暑地の思い出」という、
サブテーマもうかがったので、
時間の経過もあらわしたかったんです。
─── ハラマキの表面は「たのしい時間」そのもので、
背面は「帰るところ」でしょうか?
高畠 そうですね。
─── 帰っていく自動車を
見送る犬のうしろ姿が‥‥。
自動車はこれ、シトロエンですよね。
後輪の部分が特徴的です。
高畠 ええ、南仏ですので、一応。
1960年代くらいのシトロエンですね。
もっと前のシトロエンは、
クラシックで小ぶりだったんです。
─── ‥‥いやあ、いいですねえ。
高畠 描いていて、おもしろかったです。
─── ああ、ありがとうございます。
遊んでいただけるのが、いちばんうれしいので。
高畠 わりと一気に描きました。
おもしろかったので、
ほかの仕事を、まあ、後回しにして(笑)。
─── ところで、
糸井といっしょにつくった絵本のお話を
すこしだけうかがいたいのですが。
高畠 ああ、はい、
『トイレをたすけたさるこ』ですね。
─── 平成2年9月17日、初版発行とありました。
高畠 もう、20年前ですか。
─── これが糸井とのはじめてのお仕事で?
高畠 そう、はじめてでした。
声をかけていただいて。
そのあともいくつかコマーシャルのお仕事を
ごいっしょさせていただいたんですよ。
─── そうでしたかぁ。
この絵本、たのしかったです。
へんてこなお話で。
高畠 そうそう、へんてこ(笑)。
糸井さんがおっしゃってたんですけど、
この物語は、糸井さんの娘さんとの
会話がきっかけなんだそうです。
─── へええー、そうなんですか。
高畠 糸井さんが、まだちいさい娘さんに
「さあ、いまからおにぎりのところに行くぞ」
って言われたそうで。
─── 南伸坊さんのことだ(笑)。
高畠 娘さんは、
"おにぎりのところに行くってどういうこと?"
ってものすごく想像をふくらませたそうで(笑)。
で、出かけていって、玄関をあけたら、
「ほんとにおにぎりだあ!」
─── ははははは。
高畠 この絵本も「トイレ」のことをしらない
動物たちのお話なんです。
糸井さんは娘さんとのその出来事がきっかけで、
このお話を思いついたとおっしゃってました。
─── へえええーーー。

(そこへ糸井重里、登場)
糸井 どうも、お久しぶりです!
高畠 ほんとうに、おひさしぶりで。
糸井 このたびはハラマキのデザインを‥‥。
あ、これですね。
高畠 もう、なんの計算もせずに
勝手にやらせてもらいました。
糸井 や、それでいいんですよ、
ありがとうございます。
うーん、いいなぁー(笑)。
高畠 そうですか(笑)。
糸井 いや、おもしろいです。
高畠さんだなぁ、と思って。
高畠 相変わらずなんです(笑)。
糸井 これが誰かのおなかに
巻かれるわけですからね。
おもしろいでしょう?
高畠 ええ、羽ばたいていって。
糸井 羽ばたいて(笑)。
どんなふうによろこんでもらえるか、たのしみです。
や、ほんと、ありがとうございました。
高畠 こちらこそ、
ありがとうございました。
高畠さん、わざわざ原画を届けてくださって、
ありがとうございました。
お話、たのしかったです!

最後に、もう一度、第2次販売のご案内を。
販売方法は、「受注販売」になります。
出荷時期は、7月末から8月上旬を予定。
きっと冷房シーズンまっさかりですよね。
そのころに、あっためグッズが身近にあるよう、
どうぞ、お買い逃しなくーーー。

お申し込みは、こちらからどうぞ。

2010-06-10-THU