腹巻きは肥満予防にもなる!


古藤高良先生
筑波大学名誉教授
社団法人日本タートル協会会長
著書「必ずやせる! ウオーキング」ほか多数。


「腹巻き」をすることによって、
大きく分けて、3つの効果があります。

1.肥満予防。
  腹巻きは、実は、肥満予防にもなるんですよ。
  肥満のタイプは大きく分けて、
  上半身(おなか回り)に脂肪がつく
  「りんご型肥満」と、
  下半身(おしり、太もも)に脂肪がつく
  「洋梨型肥満」の2種類があります。
  腹巻きを身につけることによって防げる肥満は
  前者の「りんご型肥満」です。
  「りんご型肥満」は、別名内蔵脂肪型肥満といって、
  死につながる動脈硬化やガンといった
  怖い病気の原因になります。
  年をとると筋力が弱まりますから、
  おなかまわりに脂肪がつきやすくなります。
  おなかまわりの脂肪は
  腸管の伸縮にも左右されています。
  腸管は、ほどよい緊張を与えると縮み、
  ゆったりさせるとたるみます。
  腹巻きをつけることによって
  腸管にほどよい緊張を与え、
  おなか回りの肥満の予防になるんですよ。

2.病気予防。
  腹巻きは“おへそ”をカバーしますが、
  おへそは、薄い皮1枚で、内臓に接近しているので、
  体の中で最も内臓に近い場所なのです。
  なので、おへそを冷やすことは
  そのまま内臓を冷やすことになりますから、
  体にとって非常によくないんですよ。
  とくに、消化器官はおへそを冷やすことによって
  機能が低下し、
  下痢や胃下垂を起こすことにつながりますので、
  お腹をあたためることが大切なのです。

3.腰痛予防。
  月+要で「腰」と書くことでもわかるように、
  腰は、いわば「肉体を支える要(かなめ)」なのです。
  腹巻きは、おなかをあたためる役割だけでなく、
  腰が体を支える力の助けになり、
  腰痛、椎間板ヘルニアを防ぐ効果があります。

2001-01-29