軽さ、やわらかさ、あたたかさを追求した、
いままでにない三重織組織の生地です。
綿100%。一本一本の繊維が長く細い
「80/1番手」の糸を使うことで、
透け感がありつつ、空気をたっぷり含み、
あたたかさを保つことができます。

薄手の布を織るための織機は調整が難しく、
また、たて糸は製織中に糸が切れやすいため、
1本ずつ糊付けをしてから織っています。
(仕上げの洗いによって、その糊は残りません。)
三重織の接結糸を見えにくくするために、
この布の完成までには、幾度もの試織をくりかえしました。

素材のやわらかさをいかすため、
ワッシャー加工(自然なしわを残すための洗い加工)も
温度を1度単位、時間を1分単位で調整。
ベストの状態のやわらかさを実現しています。

縫製は、一枚一枚、手作業で裁断。
サイドは三巻(みつまき)仕上げ、フリンジも手作業で、
片側26本の結び仕上げになっています。








深みのある、やさしい色は、
植物からとった色素をつかった
「ボタニカル・ダイ」という手法で染めました。
植物の花、葉、茎、樹皮、果皮などから作った染料で、
色をつける手法です。
ひとつの色のなかに、ひとの目で見える幅をこえた
200種もの色素が入っているため、
それは、楽器や録音から聴こえる音に、
ひとの可聴範囲をこえた音がふくまれるているのとおなじ。
音楽がゆたかにひびくように、
「ボタニカル・ダイ」を使った染めは、
奥行きのある色合いに仕上がるのです。

ボタニカル・ダイについてくわしくは
こちらのコンテンツも御参照ください。