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千の花々が咲き乱れるような美しさ、 という名前をもつビーズです。 ベネチアンビーズの生産地であるムラーノ島では ムッリーネとも呼ばれるミルフィオリビーズが 19世紀、アフリカ交易玉として作られ、 計り知れない高度な技術と豊かな色彩が特徴です。 ベースになるガラス種にカットした 花や星文様のガラスチップを貼り付け、 デザインされていきます。 ミルフィオリはこのカットされた文様の美しさと 色彩の美しさが問われるビーズ。 その中でも筒状形は貴重です。 また、貼り付けられたチップは 人気のシェブロンビーズのカットされたもので、 大変美しい文様となっています。 (インドラさん 談) |
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フィオーレは“花”を意味しますが、 ベースのガラスの上に細いガラス棒を溶かし 絵付けするように花草文様を描き装飾したビーズを、 ベネチアンビーズでは、 総称してフィオーレと呼びます。 ヴェッテとはガラス棒での絵付けの技法のこと。 このフィオーレヴェッテビーズは、 黄色の長方形のビーズに可愛らしい花と草の文様が ガラスで描かれている、とてもめずらしいもの。 ベネチアンビーズの中でも なかなか見ることのできない逸品です。 (インドラさん 談) |
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もともと、お守りとして発祥しているビーズですが、 中でもアイビーズ(オッキオ・瞳)といわれる ドット文様の付いたビーズは 邪視(呪いや災い)から守ってくれる “目”の文様がついたお守りとして たいへん人気の高いビーズです。 一見、トルコのお守りである ナザールボンジュウを彷彿とさせます。 大胆なデザインはヴェッテ (ガラスの上に細いガラス棒を溶かし 絵付けする技法)と パーツを貼り付けるモザイクの技法で表現され、 シンプルなデザインでありながら、 手の込んだビーズです。 (インドラさん 談) |
チェコビーズ(別名:ボヘミアンビーズ)は ベネチアンビーズと違って、 多くが19世紀初頭より 機械で作られるようになりました。 それによって同じような形状のビーズがうまれ、 一大産業となっていきます。 このフラワービーズは1つ1つのビーズが 花の形をしていることから、こう呼ばれています。 花びらが4枚のものと5枚のものがありますが、 5枚で形状のしっかりしたものは、 なかなか出回りません。 (インドラさん 談) |