フランスでめぐり会った、リブカーディガン。
Miknits2020 uneune のお話

Miknits2020、編みものキットのひとつ目は
編み萌えするリブカーディガンの「uneune」。
マルチカラーなど4色あります。

昨年の9月、個展「MY Favorite(OLD)Things」のために
ヨーロッパに買いつけに行ったのですが、
フランスのクリニャンクール蚤の市で
手編みのリブのカーディガンをみつけました。
それをヒントにデザインしたのが「uneune」です。

思ったよりも観光地化された蚤の市で、
あいにく買いつけの収穫は少なめでした。
でも、三國さんはその中から
かわいい手編みのニットをみつけ出していて、
そのあとuneuneをみせていただいたときには、
さらに魅力的なものになっていて感動しました。

元のカーディガンは
上がゴム編みで、下がガーター編み。
シルエットや風合いが素敵で、
おそらく、60年代から70年代にかけて
編みもの好きの間で流行ったデザインなんだと思います。
昔の編みもの雑誌で、
似たようなものを見たことがあります。

横と縦の編み地が混ざっているなんて、
今みると、なかなか新鮮です。

元のままだと裾が広がって
もたつく感じがあったので、
今回は全体的に身体に沿うように
ゴム編みだけでデザインしてみました。

目数が多いけれど、
編むのがたのしそうです。

そうかもしれないですね。
編み目を減らしながら、
ほとんどゴム編みだけで首元まで編んでいきます。
ずっと同じ調子で編んでいくのですが、
袖と身頃を合体させた後は
どんどん目数が減っていくのでスリルがありますよ。

「着るものができあがるのだろうか？」と。

そう、ちょっと不安になるかもしれないけれど、大丈夫。
ちゃんとカーディガンになります。

デザインとしては、ヨーク位置を下に設定したので
肩が落ちて見えて、シルエットも現代的だと思います。

「yajirobei」も同じくオフショルダーでしたね。

もしかしたら、わたしが好きな
デザインなのかもしれない。

着るとかわいいデザインですよね。
冬のお洋服に合わせやすい生成りとフォレストグリーン 。
多色づかいをたのしめるのも
キットの醍醐味だと思うので、
マルチカラーをお願いさせていただきました。

ブラックベースはアースカラーの濃淡で、
ネイビーベースは青の濃淡で揃えています。
同系色の濃淡なので、
いろんなお洋服に合わせやすいと思います。

マルチカラーってものによっては派手になりますが、
色味が抑えられているので着やすそうです。
ブラックベースには、
新色のライトブラウンが使われています。
あと、名前がとっても素敵です。

左から「海」、「冬野原」。

広がりのあるニットなので、
広い景色をイメージできる名前にしました。
「海」は、海の底から上を見上げたときの
景色みたいなんです。
太陽の光が射して、段々と地上に向かって
明るくなっていくような。

はあー。
冬の野原があって、海があって、
森があって、雪景色がある。
壮大なシチュエーションになりましたね。

あと、ゴム編みなのですごく動きやすいです。
ゴムのように、伸び縮みする感じというんですかね。
どこまでも伸びそうだけれど、
身体にも沿ってくれます。

ニットだけどもたつかず、動きやすいので、
いろいろなシチュエーションで着られると思いました。

着心地がよく、コーディネートしやすいので
休日にもお仕事にも活躍すると思います。

どんなコーディネートが合いそうでしょうか？

ワンピースとカーディガンを合わせるのが好きなので、
フェミニンなワンピースに合わせてみたいです。
あと、いまの東京なら、
アウターでも着られると思います。

中に着込むこともできるので、
冬に活躍しそうですね！

（つづきます。）