ニットデザイナーの三國万里子さんが、夏に登場です。
ニットだけでなく、実はソーイングも得意な三國さん。
イギリスに買い付けに行ったときにみつけた
ヴィンテージワンピースをヒントに、
涼しげなサマードレスのパターンと生地をつくりました。
気軽に洋服づくりにチャレンジしてもらえるよう、
あまり裁縫をしたことがない方にも
縫いやすいアレンジになっています。
プリント生地はオリジナル。
三國さんの相棒「編み針」をモチーフに、
ソーイングのお店CHECK & STRIPEさん、
イラストレーターの山本祐布子さんとご一緒に、
上品で愛らしい生地をつくりました。
「いますぐ着たい！」という方には、
完成品のサマードレスをお届けします。
また、サマードレスに合わせたサマーニットカーディガンを
三國さんがデザインしてくれました。
冷房のきいた場所でサッと羽織れて、
軽くて、着心地のいいサマーニット。
ボタン専門店COーさんセレクトの貝ボタンがアクセントです。
モダンな色展開で、サマードレスやワンピースはもちろん、
Tシャツやキャミソールにも合わせやすい一着です。
夏に思いきり着たくなる、
自分のためのお洋服。
どんなものになったのか、
つくり手のみなさんにお話をうかがいました。
古着が、ずっと好きです。
なくなってしまってはもったいないデザインが
古着にはたくさんあると思います。
デザインを自分なりに改良したものを紹介していくことに
意義があるかもと思いはじめて、
今回ははじめて裁縫をする方にもおすすめの、
とっても簡単なサマードレスをつくりました。
元になったのは、
イギリスのヴィンテージワンピースです。
一昨年、ロンドンで行われていたヴィンテージフェアに
行ったときに購入したものをヒントにつくりました。
袖のかたちはフレンチスリーブ。
肩のラインがきれいに落ちて、
身ごろのサイドが大きく空いているので
自由度が高いけれど、
二の腕が見えすぎません。
フワーッとしたやわらかいシルエットで、
半袖を着ているみたいにカジュアルですが
品もあると思います。
軽やかで着心地がいいサマードレスは、夏の定番になりそうです。
ご自身でつくられる方には型紙を、すぐ着たい方には完成品を用意しました。
素材は「綿ローン」という、
薄手のコットン生地です。
元のワンピースの生地は、
ビスコースというレーヨンの仲間だったのですが、
縫いやすくて洗いやすいものになっています。
綿ローンはビスコースに比べて薄くて軽い生地感なので、
着心地も涼しく、湿度の高い日本の夏にぴったりです。
柄は、手作り用の生地は編み針柄のオリジナルプリントが3種類。
完成品は、編み針柄に加えて、
リバティプリント3種類からも選んでいただけます。
とても細い糸で織られたなめらかな綿。ハリがあり、品のいい生地感です。
三國さんの相棒「編み針」をモチーフにした柄は、イラストレーターの山本祐布子さんが描いてくださったもの。
鉛筆の線が軽やかで、大人っぽい風合いです。
試しに1枚作ってみたのですが、
すっごく簡単でした。
わが家には、家庭用ミシンが1台あるだけですが、
半日くらいで、難なく、
どこもかしこもサササーっと縫えました。
週末のソーイングに
うってつけではないかと思います。
うれしいことに、袖付けがありません。
それは、ソーイングするにあたって
とても楽チンなことなんですね。
肩のところを襟ぐりから一直線に縫うだけです。
多くの方が苦手とする、
ファスナーも、ボタンホールも、ありません。
元のワンピースには肩のところに
くるみボタンが付いていたのですが、
頭からすっぽりかぶれるくらいの襟ぐりだったので、
ボタンはなくしました。
編み針柄はランダムなので、
柄合わせに気を遣わなくても、
きれいな仕上がりになるのもうれしいですね。
ちょっとがんばらなきゃいけないのは、
ウエストのゴムを通すところと
襟ぐりのギャザーでしょうか。
わからないところはインターネットなどで調べながら、
つくってみてください。
フワッとしたシルエットになるので、
いろんな体型の方に着ていただけると思います。
ご自身で縫われる方は、身体にパターンを当てて
お好みの丈に調整いただいてもいいかもしれません。
風の通りがよくて涼しいですし、
汚れてもジャブジャブ洗濯機で洗えて、
すぐに乾くので、
暑い夏にたくさん着てほしいですね。
お子さんを公園に連れていくときや、
お料理する際も汚れを気にせず着てほしい。
裸足にサンダルが似合いそうな、
日本の夏にぴったりのサマードレスになりました。
（つづきます。）