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Snap01 Noufu
志田亜希さん、大造さん
埼玉県入間市にオープンしたばかりの
パンとおやつとスープのお店「Noufu」。
生地の食感がしっかりと味わえるような
天然酵母のパンを中心に、
身体にやさしい自然素材を使った
食べものに出会うことができます。
店内もセルフリノベーション。
古道具やリネンといった、
経年変化を楽しめるものに囲まれています。
店を営むのは、志田大造さんと亜希さんのご夫婦。
オープン前からイベントへの出店などで大忙し、
店舗には遠方からもお客さんがいらっしゃるそうです。
パンにも、店内にも、
おふたりの思いと人とのつながりによって生まれたもの、
ギュッとつめこまれた空間にお邪魔しました。
-
- お店がオープンしたのは、2021年の1月。
福祉施設が営むパン部門で働いていた大造さんが、
「オーガニックなど身体に安全な素材を使って、
味わいの変化を楽しめる日常づかいのパンをつくりたい」
という思いから独学でパンづくりを学び、家族で独立しました。
お店の名前は「Noufu」。
農耕を生業とする人を意味する”農夫”を語源に、
自分たちやつながりのある人たちが育てた
安全な食材をつかってパンづくりをすること、
誰かのきっかけになるようなものを
”種まき”するように提供していきたい、
という思いが込められています。
「人とのつながりを大切にしています」と亜希さん。
亜希さんの親戚がつくる自然栽培米で酵母を起こしたり、
石臼で挽いて米粉のクッキーにしたり、
甘酒にしてお砂糖の代わりにパンに使用したり。
友人の養蜂農園が生産する天然ものの蜂蜜や
無農薬で作ったミカンをクロワッサンに使用したり、
つながりからユニークなラインナップに。
しみじみ美味しいパンが揃っています。
- 大造
- 環境にやさしい素材でつくることをベースに、
甘酒やジャムなども自家製です。
自分たちでも畑を耕し、
パンやおやつに使う雑穀やハーブを育てています。
パンの材料は有機栽培に取り組む知り合いから仕入れたり、
ロデブやパンドミなど
プレーンで日持ちがするパンをつくることで、
フードロスを避けたい思いもあります。
- 亜希
- 生地を味わう、みたいなパンなので、
他のお店とは違った味わいかもしれません。
たとえばクロワッサンは、
バターを控えめに挽きたての小麦の風味と食感を楽しめるもの。
ロデブ、パンドミ、カンパーニュは
サンドイッチなどアレンジもしやすいパンなので、
買った方々が工夫の想像を巡らせてもらえるように、
私たちはバトンを渡すような気持ちで作っています。
インスタグラムのタグ付けを見ると、
私たちのパンをいろいろアレンジしてくれていて。
それはとっても嬉しいです。
- 大造
- 基本は自分たちが食べたいものを作るようにしていて。
名前だけだと、どんなパンなのか
わかりにくいところもあるかもしれません。
でも、だからこそコミュニケーションが生まれると思うので、
食材のことや食べ方のおすすめなど
必ずお話しすることを大切にしています。
僕たちのお店が、生活のサイクルの中に
あってくれたらいいですね。
制服や内装なども、
ふたりの思いがたっぷりつまっています。
清潔感がありつつもヴィンテージの味わいが残る空間は、
じっくりと眺めたくなります。
- 亜希
- 内装は古道具屋さんを巡って、
自分たちで壁を塗ったり床を変えたり。
ときには沢山の友人の協力によりつくりあげた。
制服も、空間の雰囲気に合うように、
アメリカのアーミッシュをイメージして、
アンティークリネンのような厚手生地で
知り合いの「KIKONO」さんにつくってもらいました。
- 大造
- お店ができあがっていないときから、
制服をつくりたい!と話をしていて。
パンも、内装も、制服も、
楽しいことを優先してイメージを膨らませていけたので、
この店に寄ってもらえるおまけがたくさん出来たんですよね。
それで、近所の人も知り合いも、
オープン前から気にかけてくださっている方が
たくさんいて嬉しかったです。
オフの日は、
どんなスタイルがお好きなのでしょうか?
- 亜希
- 内装ともつながるのですが、
やっぱり古道具やヴィンテージに惹かれます。
時間の記憶が刻まれたような古い物を、
今使うとまた生まれ変わるように感じていて。
なので、長く使えて、
経年変化を楽しめるものが好きです。
- 大造
- 靴はふたりとも「NAOT」が好きですね。
長野県にある「わざわざ」という
パン屋さんの方が紹介されていて、
履かれている姿が素敵だったので、
僕も履かなきゃと(笑)。
- 亜希
- かっこいいし、はき心地もいいんですよね。
子育てしているので脱ぎ着がしやすいし、
徐々に自分の足に合っていくのが楽しくて、
革靴系がお気に入りです。
経年変化を楽しめる、シンプルなファッション。
つながりのある作家さんから購入することも
多いという亜希さん。
Plants柄のワンピースは新鮮だったと話します。
- 亜希
- ふだん柄物を着ないので、
「柄物を着るとこんなにわくわくするんだ!」と
すごくいいきっかけになりました。
- 大造
- 4歳の息子が大喜びしてましたね。
ふだんはあまり言わないけれど、
「ママきれい、かわいい」って褒めていました。
- 亜希
- 嬉しかったですね(笑)。
コーディネートを考えたときに、
帽子やカバンを合わせて
朝のマルシェにお出かけしたいと思いました。
腰紐で丈の長さを調整すると表情が変わったり、
シルエットはストレートでふんわりしているのに
首元がVネックでシャープに見えたり、
着こなしによっていろんな表情を引き出せる
お洋服だと思いました。
ヴィンテージっぽい生地も好きです。
着心地もしっとり気持ちいいので、
夏の暑い日にも良さそうですよね。
- 大造
- KIKONOさんの帽子と洋服の組み合わせは
もちろん合うんだけれど、
今回のワンピースと組み合わせても
すごく良いと思いました。
あたたかくなるのが楽しみになる感じがします。
- 亜希
- ニットは模様がとっても素敵で。
夏用ニットを着たことがあまりなかったんですけど、
意外と着心地がサラッとしていて、着やすいと思いました。
編みものは一回挫折してしまったので、
また挑戦してみようと思います。
三國さんの「Miknits Best 小物編」を購入したので、
来年の冬に向けてゆっくり、
レッグウォーマーやマフラーを編みたいです。
- 亜希
- ふたりでいろんな想像を膨らませながら、
壁を白く塗ったり
アンティークショップを巡って
家具を集めたりしました。
パンを入れるショーケースは、
自分たちの理想に近づけられるように
古い素材を使いながら全部張替えしていただいて。
お客さんの中には、ヴィンテージアイテムが好きで、
このケースを見るためにわざわざ遠くから
いらっしゃる方もいます。
- 大造
- 次につくりたいものは、
パンに使う道具をNoufuオリジナルで
つくりたいですね。
大きな木のトングを開店祝いにいただいて、
すごく愛用しています。
あとは、いつか石窯をつくりたいですね。
- 亜希
- 今はまだ準備中ですが、スープも提供したい。
パンに合う素材を大切にした滋味深いスープを添えて
「一食分」として食卓に迎えてもらえたらと思います。
(つづきます。)
2021-03-30-TUE
[販売時期・販売方法]
2021年 3月30日(火)午前11時より
数量限定販売
[出荷時期]
1~3営業日以内