普通の餃子では物足りぬ?
ならばこの水餃子を。
按田餃子「おすすめセットB」
代々木上原にお店がある「按田餃子」の餃子です。
「按田餃子」は料理家の按田優子さんという方が
ご自身の料理本撮影で水餃子を作られたとき、
撮影を担当されていたカメラマンの鈴木陽介さんが
「めちゃくちゃおいしい!
こういう餃子を出すお店をやりたかったんだよね」
と言ったことをきっかけに、
二人で起業されて、はじまったお店だそうです。
私自身との出合いで言うと、
大学が小田急線沿いだったんです。
「今日はちょっと学校行きたくないな」ってときに、
途中の代々木上原で降りて、散歩とかよくしてて。
そこで「あ、餃子屋さんあるなー」って感じで
見つけたのが最初です。
外から見たときに、カウンターにけっこう
女性の方が多いし、年齢層も若い?
私、けっこう一人で食べるのが苦手なんですけど、
このお店だったら大丈夫そうと思えて
入ったのが、最初のきっかけで。
接客も海外チックな、さりげない感じで、
「居心地すごいいいなー」と思って。
なにより餃子がめっちゃおいしかったんですよ。
食べたことない味で、感動して、
そこから行くようになったのがスタートです。
学校の前におなかへったら行く場所、みたいな。
餃子2種類が選べるごはんつきのセットがあるので、
行くたびに味を変えながら、通っていて。
水餃子なんですけど、
まずかたちが「おしり型」なんです。
一般的なひだのあるタイプじゃなくて、
ぴたっと置いたものをくるっとまるめることで、
おしりみたいなかたちになっている。
で、皮がすごいおいしい。
ちょっと固めの厚めの皮で、食べごたえがあります。
これだけでもけっこうお腹いっぱいになります。
たぶんハトムギ粉がふんだんに使われてて、
香ばしいんですよ。どこか外国を思わせる味。
基本の餃子の中身は4種類あって、
私が惚れたのは「鶏 香菜と胡瓜」です。
初めて食べたとき
「胡瓜で餃子が成り立つなんて!」と衝撃で。
さっぱりしてて、食感もあって、香ばしいんです。
他には「鶏 白菜と生姜」「豚 大根と搾菜」
「豚 カレー風味と人参」というのがあるんですけど、
どれもおいしいです。
私にはうまく表現できないんですけど、
按田さんがもともと乾物屋さんで働かれていて、
乾物やエスニック調味料などが
複雑に組み合わせられているんです。
「カレー風味と人参」が一番誰でも好きそうな、
カレーがどんと鼻にくる、強めのおいしさ。
「鶏 白菜と生姜」「豚 大根と搾菜」は、
素材の味わいを噛みしめる感じといいますか。
お店にいくとカウンターに
「按田餃子のタレ」「味の要(かなめ)」
「豆豉ミックス」という3種類の調味料があって、
それをつけてもおいしいです。
個人的に好きなのは「味の要」と
「豆豉ミックス」の組み合わせ。
「味の要」はたぶんいろんなスパイスを
凝縮したペーストで、香り高くパンチのある味。
ごはんにのせて食べてもおいしいです。
「豆豉ミックス」は、ほんとにスパイスを
直につけてたべてる感じ。
つけると風味が良くなります。
まぁ、餃子自体の味がけっこう濃いから、
そのままでもおいしいんですけどね。
わたしはハトムギの香りが好きなので、
そのままで食べることもけっこう多いですが、
より満足度を高めたいときには
この調味料を使う感じです。
おすすめしたいのは、
「普通の餃子ではもう物足りぬ」という、
もっと面白い餃子を食べてみたい人?(笑)
ひとくせある感じが好きなら、ぜひ食べてみてほしいです。
あとは、皮好き?
こしのある、もちもち系が好きな人。
食べごたえを求める人は好きだと思います。
町中華の焼き餃子を想像して食べると
びっくりされるかもしれないですけど、
好きな人は大好きな味。
ほぼ日の山下さんも、紹介したら
「こりゃうまい!」と何度も行かれてて、
Tシャツも買われてました(笑)。
まぁ、ファンが多いお店で、
ミシュランのビブグルマンにも選ばれてますし、
すでに知ってる方も多いかもですけど。
按田餃子さんの餃子、ほぼ日では少し前に
「ほぼ日Liveコマァ~ス!」という
コーナーにも登場してもらったんですけど、
きっかけは私が個人的に大好きだったからです。
あと、按田餃子さんには
「ラゲーライス」っていうのがあって、
これもまたおいしいんですよ‥‥。
はとむぎ、キクラゲ、たまねぎを甘く
煮つめた感じのもので、
鼻に抜けるエキゾチックな香りがありつつ、
とろみやあたたかみもあって、
食べるとけっこう安心するというか。
「実家ー!」みたいなイメージがあります。
よければぜひ、こちらもお試しください。