能登のおいしいしいたけの、
ごはんがすすむおとも。
のとっこ「おかずしいたけ(醤油麹)」
能登町って、能登半島の先「奥能登」の
内海側にある町なんですけど。
そこで栽培されている菌床しいたけから
作られている、ごはんのお供です。
わたしはほぼ日で地域のプロジェクトを
担当しているんですが、
出合ったもののなかで、多くの人に喜ばれそうな、
もらって嬉しいおいしいもの‥‥ということで
思いついたのがこれですね。
役場の方にご案内いただいて、
しいたけを栽培しているところを見せてもらったら、
もうね、すごいんです。
肉厚の立派なしいたけがゴロゴロできていて。
こちらのしいたけは、東京の老舗の料亭にも
卸されてるそうですけど。
お母さんたちがぜんぶ手で、本当に丁寧に
ひとつひとつ選別されているんです。
代表をされてるのが、笑顔のかわいらしいご夫婦で。
「この方たちが作ってるんだったら
絶対おいしいでしょ」って思いました。
おふたりとも控えめですけど、
奥さんは能登町の復興を考える
地域の会議に出席されてたり、
町をよくするためのことを、
一所懸命されているんです。
震災の影響でこちらでもしいたけの菌床が
だいぶやられてしまっていたり、棚が壊れたり。
いまはできるところでやっていらっしゃって、
地域の雇用を守るために、頑張っていらっしゃるんです。
で、こちらのしいたけで作られている
「おかずしいたけ」ですね。
応援したい気持ちは、それはそれとして、
ほんとうにおいしいんです。
入っているしいたけが肉厚で、食べごたえがあるんです。
キクラゲもごろごろ入ってて、食感もよくて。
しいたけのうまみがたっぷりで、ショウガもきいてる。
能登の魚醬の「いしる」も入ってて、
その深みも感じられるのもいいんです。
もともとわたし、魚醬ってそんなに
馴染みがなかったんですけど、
実際に能登に行っていろいろいただいたら、
「いしる」って本当においしいなと思って。
もうこれだけでおかずになるもので、
わたしは基本は白いごはんにのせて食べています。
おにぎりにのっけてもいいし。
子どもも好きな味つけで、
うちの姪と甥が6歳と4歳なんですけど、
この前持っていったら、よく食べてました。
甘すぎなくて、大人のおつまみにもなるし、
日本酒にも合う。
添加物が一切使われてないところもいいですよね。
お豆腐にのせるだけで一品できるし、
卵かけごはんに添えてもおいしいと思います。
和風パスタにも合いそうだし、
チャーハンに入れてもきっとおいしい。
私、塩焼きそばにハマってて、
麺の表面を先に焼いてパリパリにする、
みたいな作り方があるんですよ。
その最後に入れてもおいしかったです。
定番はこの「醤油麹」かな。
これともうひとつ「ピリ辛味噌」というのも
あって、それもおいしい。
そっちは一品中華みたいな味わい。
青じそを絡めてもおいしかったです。
能登って、空気が澄んでいて、水がおいしい、
「ここでとれるものならなんでもおいしいでしょ」
って感じさせてくれる土地なんです。
能登町は星がきれいで、星空の観測施設もあるんです。
イカ漁が盛んですが、ほかにもいろいろなものがおいしい。
近くのブルーベリー農園のブルーベリーも
いただいたんですけど、
それもほどよい酸味で体にしみました。
私が出会ってきた能登町の方って、
すごく優しいんですよね。
きっと大変だろうに、みなさんとても丁寧に
やりとりしてくださって。
こういう方たちが作られるものを
食べたいなと思うし、顔が浮かぶから、
ますますおいしく感じられるというか。
まだまだこれからなんですけど、
なにか、ほぼ日としてもお手伝いができたらなと。
こういったおいしいものをきっかけでも、
いろんな人が能登について考えたり、
訪れたりすることにつながればと思っています。