
青森旅行で知った、
ものすごく好みの鰊の燻製。
太田由蔵商店「にしんの燻製」
ゴールデンウィークに一週間、
青森方面に旅行に行ってたんです。
ルートとしては、花巻~八戸~弘前~青森~函館。
青森~函館間は、大間からフェリー。
「そういえば長めの国内旅行って
行ったことないな」と思って、
あえて長めに一人で出かけてみたんです。
その旅行のなかで、青森の干物屋さんでたまたま試食して、
ものすごく好みだったのがこれですね。
ぼくは出身が西日本で、
鰊(にしん)って全然馴染みがなかったんです。
だけど旅行中、八戸で「陸奥湊駅前朝市」という
大きな朝市に行ったとき、
郷土料理の「鰊の切り込み」っていう
麹漬けの瓶詰めが、試食であったんです。
それを味見させてもらったら、すごくおいしくて。
そこから急に鰊が気になりはじめて、
これをおみやげにしようかなと思ったんです。
で、そのあと青森市のほうに移動して、
フェリーで函館に渡る日の朝に、
おみやげ買いたいと思って、市場に寄ったんです。
青森ってすごくて、駅近くの「アウガ」という
市役所が入ってる建物の地下に市場があるんですけど、
もう朝5時から開いてるんですよ(笑)。
で、スーツケース持ったままふらふらしてたら、
ひとつのお店のお母さんから
「試食どうー?」みたいに声をかけてもらって。
で、いろいろ食べさせてもらうなかで
「鰊の切り込みっておいしいですね」とか話してたら、
麹漬けは冷凍保存らしくて
おみやげに向いてないとわかったんですけど、
「鰊なら、こういうのもあるよ」って
出してくれたのが、この燻製で。

ちいさく切られたものをちょっともらって食べたら
「うわぁ、めちゃくちゃ好きな味‥‥!」みたいな。
もぐもぐ食べてる瞬間から
「これ買います、絶対買います」ってなって。
うまみが凝縮されてて、ちょっと噛むたびに
おいしい味が出てくるんですよ。
雰囲気としては鮭とばみたいな感じ。
でもあそこまで乾いてなくて、もっとフレッシュ。
全く臭みもなくて、新鮮なのがわかるんです。
「これだー!」という感じで、
自分へのおみやげとして買いました。
そのまま喋ってたら、
「このあとどこ行くの?」「函館です」
「じゃあ道中で食べて」みたいな感じで
乾物のミニおやつセットもオマケでくれて、
「最高じゃん‥‥」とか思いながら、
そのまま函館に旅立ちました。
食べ方は、調理ばさみでちいさく切ったものを、
お酒のアテとしてちまちま食べてる感じですね。
合わせるのはもう日本酒。
あと、大根おろしで和えてもみたんですけど、
それもおいしかったです。
お店のお母さんは、マリネにしてもおいしいと言ってました。
鰊の燻製ってかなり塩辛いものもあるみたいですけど、
これはそのまま食べて、ちょうどいいくらいの塩気でした。

あと、これを販売してる太田由蔵商店について、
「どういうお店なんだろう?」とか思って調べたら、
お店のお母さんが矢野顕子さんと小学校の同級生らしくて、
矢野さんがSNSで紹介してたんですよ。
で、この旅行のときぼくはちょうど
「青森といえば‥‥」みたいな感じで
弘前出身の矢野さんの曲ばっかり聞いてたから、
そういう偶然も、なんだか嬉しくて(笑)。
だいぶおつまみっぽい食べ物だから、
おすすめしたいのはお酒好きの人ですよね。
友達との飲み会とかに
「青森行ってきたんだけど‥‥」って持っていって、
やや夜が更けてきた頃とかに、みんなで
うまいうまい言いながら食べたい感じです。