毎朝のチャーハンを
おいしくする、仕上げの一滴。
能水商店「最後の一滴」
新潟県の糸魚川に、新潟県立海洋高等学校という
水産高校があるんですけど、
その学校の先生と生徒さんたちが
地元の川に遡上してくる鮭を
有効利用できたらということで生まれた魚醤です。
前の仕事の関係で、
この水産高校の船に乗ったり
養殖場所を見学したりさせてもらったんですけど、
これを最後におみやげとして
買って帰ったら、すごくおいしくて。
家に常備するようになって、
周りのみんなにもすすめまくっています。
魚醤ってわりとクセがあるから、試しに買っても
「あ、これちょっとダメだったな」
という経験がこれまであったんですよ。
だけどこれはマイルドで、醤油みたいに気軽に使えます。
クセや香りが少なめで、旨味は強くて、
めちゃくちゃおいしい。
魚醤って使いきれないことも多かったのですが、
これはすぐ使いきってしまいます。
和も洋もなんでも使えます。
特によくかけるのは、じゃがバターですね。
買ったときにもらったレシピ集に
「じゃがバターにかけるとおいしい」
とあって使ってみたら、ちょっとかけるだけで
味に深みが出て、おいしいんですよ。

それ以外にもいろいろ使ってます。
炒めもの最後にちょっとかけたり、卵焼きにかけたり。
ほんの少しで味がきまる、みたいなところがあります。
パスタとかも、ちょっとアンチョビとか入れると
おいしくなりますけど、刻むのが少し
めんどうだったりするじゃないですか。
だからこれをアンチョビ的な気分で加えたり。
チキンスープにも最後に入れます。
時間がないときとか、鶏ガラスープとワカメとかで
即席スープを作ったりするんですけど、
隠し味的に入れるだけでおいしくなります。
普通のコンソメスープみたいなものに入れても
めちゃくちゃおいしくなる。
マヨネーズと混ぜてソースにもできるし、
揚げものやホタテのバター焼きで
醤油代わりに使ってもおいしい。
子どもたちは卵かけごはんに醤油の代わりに使ってます。
炊き込みごはんとかは、大量に消費しそうで、
もったいなくて使えないんですけど。
一番使うのはチャーハンの仕上げ。
‥‥というのもうち、
毎朝チャーハンなんです(笑)。
子どもが男の子2人いて、
2人とも朝ごはんをあんまり食べてくれないんです。
パンと目玉焼きを出すと、
目玉焼きだけ食べて、パンを食べなかったり。
でも、いろいろと食べてほしいじゃないですか、
そのとき、チャーハンだといろんな具も入れられて、
食べてくれる。
必然的にわたしの朝ごはんも、
毎朝チャーハンなんですけど(笑)。
具は卵と、
ピーマンとかニンジンとかの家にある野菜と、
ベーコンとかソーセージとかのタンパク質系。
あとは、子どもたちたらこが好きなので、たらこ。
そして仕上げに、この「最後の一滴」をかけて炒める。
簡単においしくなります。
なのでもう、我が家はほんとに毎日、
チャーハンとともに朝がはじまるんです。
メジャーリーグのシカゴ・カブスにいる
今永昇太投手も
勝負飯にチャーハンを食べているらしいんですよ。
それを聞いて、なんだかうれしくなりました(笑)。