まず訪れたのは、デンマーク大使館。


現れたのは、大使館にお勤めのキャスパーさん。
なんと日本には今年2014年の1月に
来日したばかりだそうで、
まだ働き始めたばかり。
日本で見るもの聞くもの、すべてが新鮮!
そんなキャスパーさんにデンマークのことを伺いながら、
センスの交換をしてみます。

まず。
デンマークといえば、アンデルセン。
アンデルセンと言えば、わたしたちになじみがあるのが
「みにくいアヒルの子」ですね。
今年のラインアップには、白鳥をモチーフにした
扇子「Swan」があります。
ちょっと女性的かもしれないですが、
キャスパーさんにプレゼントさせていただくことにしました。

「デンマークという国は海と山に囲まれて、
 わりと涼しい国です」

では、きっと日本の夏はキャスパーさんにとっては
ちょっと暑いはず。
ぜひこれを使ってみてください!


「アリガトウゴザイマス。
 ぼくらから、これを用意しました。
 アンデルセンの童話をモチーフにした、
 切り絵のカードです。」


▲ 町並みの中にアンデルセンの「裸の王様」や
 「マッチ売りの少女」がモチーフになっています。

「アンデルセンは、切り絵が上手だったんだそうです。
 彼は旅行中に、たくさん作っていて、
 今でも生家には大きい物から小さい物まで
 飾られているんですよ。
 彼は1800年代に、オーデンセという都市で
 生まれました。
 オーデンセ市はフュン島という島にありますが、
 わたしも同じ島でうまれました。
 遊園地があります。
 昔の街並が残っているいい街です」

かわいい切り絵のカードと、
デンマーク大使館オリジナルストラップを
いただきました!

── 日本は、いかがですか?

「ウエスタンであり、アジアンでもある、
 日本は独自の文化を持っている国だと感じました。
 ヨーロッパは国と国が近いので、どこへ行っても
 似ているところがあります。
 日本は、他の国とはまったく異なるので、
 おどろきます。
 日本文化はとても魅力的です」

── 扇子が日本から中国にわたって、
   ヨーロッパに広がっていったのはご存知でしたか?
   ヨーロッパでは、鳥の羽根になったりしています。

「はい、知りませんでしたが、これ(扇子)を見たら
 わかりました。
 ヨーロッパの昔の女性が持っていたものと同じものだと」

── わたしたちにとっても、伝統的なアイテムで、
   そういうものを、モダンにしてかわいくしています。
   富士山、花火、クモ‥‥
   キャスパーさんはどれが好きですか?


「これ(「雨ニモマケズ」)です。
 漢字が好きで、ひとが筆で書いたものはやはり、
 とても印象的でステキです」

 

キャスパーさん、ありがとうございました!
ぜひ「ほぼ日のいい扇子」で、
夏を涼しく過ごしてくださいね。


▲最後にみんなで、はい、チーズ。


お次は、YMCA東京日本語学校
おじゃまさせていただきました。
短期から長期の留学生が通っているという学校です。


生徒さんは、主にアジアの学生が多いという日本語学校。
みなさんが勉強している、教室におじゃましました。

みなさん、こんにちはー!


この日、取材にご協力いただいたのは、
台湾、スリランカ、韓国、香港、ミャンマー、
シンガポール、ベトナム、インド、スペインの
留学生の方々です。

── みなさーん、扇子って知ってますかー?

「わかりません」

── みなさんの国で、この扇子のように、
   すずしくするものはありますか?

「ないと思います」
「エアコン‥‥ですね」
「韓国ではいま節電で、28度にしなくてはいけないから
 けっこう暑いです」
「ポータブルの小さい扇風機を使ってる人はいます」


「台湾ではおじいちゃんたちが使ってます」
「そうそう、おじいさんは使ってますね。
 若い人は使いません」
「50円くらいの安いものです」
「スリランカでは、お坊さんが使っています」
「それとは形がちがう、うちわ?があります」

── なるほどー。
   日本にも昔からあって、
   落語の小道具として使ったりもします。
   日本でも若い人には
   あまり馴染みがありません。


   でも、それをステキにデザインをして、
   色んな人が使えるようにしました。
   世界にある扇子は、日本が発祥なんですよ。
   みなさん、ぜひ近くで見てみてください。


▲扇子に興味津々?


▲説明を熱心に聞いてくださる、みなさん。
 もちろん、日本語です。


▲「かわいいですねー」と言ってくれました。

では記念にみなさんで、
お好きなのを持ってお写真撮らせてくださーい!

ハイ、チーズ。




YMCA東京日本語学校の先生、みなさん、
ありがとうございました!
色んな国の方々と交流できて、よかったです。

みなさんも、外国の方への贈り物にも、
もちろんご自分が使うのでも、
ぜひ、「ほぼ日のいい扇子」を世界中に
連れて行ってください。
きっと、国際交流のきっかけにもなりますよ。



model/colliu Erika Hostrop 
photo/白川青史(model)・富井義人(item) styling/川上薫 hairmake/小澤麻衣(モッズ・ヘア)