わたしとパール
クリス智子さん ラジオパーソナリティ

時間をかけて、育てるもの。

クリス智子 (くりす・ともこ)

ハワイ生まれ。上智大学卒業後、FMラジオ局・J-WAVEでナビゲーターデビュー。現在も同局で『TALK TO NEIGHBORS』(月曜日〜木曜日、13:00〜13:30)に出演中。そのほかナレーションやイベントMCなど、幅広く活躍中。

クリス智子さんのプロフィール写真

心地よい声に解かれるように、
ゲストもクリス智子さんを前にすると
知らなかった一面が垣間見えてきます。

話の聞き役として活躍する傍ら、
アートに造詣が深く、
独自の審美眼で選ばれたアイテムたちは
クリスさんに似合うものばかり。
「選んだ理由」が伝わってくるような、
モノの強さを感じます。

クリスさんは
どんなパールを愛用されているのか、
アクセサリーを見せていただくために
鎌倉のアトリエにお邪魔しました。

ご自宅に並ぶヴィンテージの家具のように、
アクセサリーも長年愛用されているものばかり。
ベーシックなパールからコットンパール、淡水パール、
色がついていたり、ブローチだったりと、
さまざまな種類のパールをお持ちです。

「パールは冠婚葬祭などかしこまったシーンで
身につけるイメージがありますが、
わたしは日常的につけています。
その日のコーディネートに合わせて、
色やデザインが合うものを
選ぶようにしています」。

はじめてのパールは、
成人を迎えたときに両親がプレゼントしてくれた
ベーシックな一連のパールのネックレス。
そして、もうひとつ、
知人が「うさぎがパールを持っているブローチ」
をプレゼントしてくれました。

「あまりに可愛らしいデザインで、
大人になる気持ちだった自分は、
いただいた当時は素直によろこべなかった
ことを思い出します。
ですが、大人になってから自分に合うようになり、
ハズシのアイテムとして身につけられるように。
時間が経つとモノの存在が
変わるんだなと実感します」。

3連のネックレスは、
はじめて自分で購入したパールのもの。
ブルーがかった色味がシックで、
華やかだけれど合わせやすそうです。

「Tシャツなど普段着にも合いますが、
わたしはドレスアップしたいときにつけています。
とくにお気に入りは、
留め具のところがべっ甲になっているところ。
デザイナーさんの想いを感じます」。

ビーズのあしらわれた
ピンクパールのロングネックレスは、
母から譲り受けたアクセサリー。

「母が身につけている姿を見て、
『かわいいな』とずっと思っていました。
ハワイのレイのような感じなんです。
母があまり身につけなくなっていたので、
『ほしい』と伝えて、譲ってもらいました。
コーディネートのアクセントになりますし、
ピンク系統のお洋服にもよく合います」。

パールが揺れる個性的なネックレスは、
イタリアに暮らす友人が手がけたもの。

「チェーンもパーツも、
彼女が探してきたアンティークのものが使われいて、
時代を超えた雰囲気がお気に入りです。
小粒なパールが揺れる感じも可愛らしいんです。
スライド式になっているので、
パールを別のものに変更できる優れモノ。
雰囲気がガラリと変わります」。

SIRI SIRIの「MOOR」というパールのピアスは、
ふだんから大活躍しているそう。

「バロックパールの質感と
個性的なかたちがお気に入りです。
ぶら下がるタイプのピアスだと、
ラジオ収録でヘッドフォンをしても
邪魔にならないのですごく安心。
仕事でも、お出かけでも活躍していて、
よく登場するアクセサリーのひとつです」。

もうひとつ、長年愛用している
SIRI SIRIのアクセサリーを見せてもらいました。
「PETAL」という、
切子のカット技術がほどこされた
ガラス素材のブレスレットです。

「はじめてSIRI SIRIで購入したもの。
じまんではありませんが、
ブランドがはじまった頃に買ったものです。
気に入って、登場する頻度が高いので、
皮のバングルを最近付け替えてもらいました。
時間が経つにつれて、
ガラスの質感が変わってくるのが味わい深いです」。

SIRI SIRIのように、
作家の手が入っているアイテムが
好きだというクリスさん。
「ものに思いが込められていて、
時間をかけて育てられるものが好きです。
そういう意味で、パールはすごく、
自分にとってぴったりのアクセサリー
なんだと思います」。

パールといっても、色も形もさまざまで個性的。
御三方のパールは、どれもご自身に似合うものばかりで、
パールの奥深い魅力を感じます。

(つづきます。)