心地よい声に解かれるように、
ゲストもクリス智子さんを前にすると
知らなかった一面が垣間見えてきます。
話の聞き役として活躍する傍ら、
アートに造詣が深く、
独自の審美眼で選ばれたアイテムたちは
クリスさんに似合うものばかり。
「選んだ理由」が伝わってくるような、
モノの強さを感じます。
クリスさんは
どんなパールを愛用されているのか、
アクセサリーを見せていただくために
鎌倉のアトリエにお邪魔しました。
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ご自宅に並ぶヴィンテージの家具のように、
アクセサリーも長年愛用されているものばかり。
ベーシックなパールからコットンパール、淡水パール、
色がついていたり、ブローチだったりと、
さまざまな種類のパールをお持ちです。
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「パールは冠婚葬祭などかしこまったシーンで
身につけるイメージがありますが、
わたしは日常的につけています。
その日のコーディネートに合わせて、
色やデザインが合うものを
選ぶようにしています」。
はじめてのパールは、
成人を迎えたときに両親がプレゼントしてくれた
ベーシックな一連のパールのネックレス。
そして、もうひとつ、
知人が「うさぎがパールを持っているブローチ」
をプレゼントしてくれました。
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「あまりに可愛らしいデザインで、
大人になる気持ちだった自分は、
いただいた当時は素直によろこべなかった
ことを思い出します。
ですが、大人になってから自分に合うようになり、
ハズシのアイテムとして身につけられるように。
時間が経つとモノの存在が
変わるんだなと実感します」。
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3連のネックレスは、
はじめて自分で購入したパールのもの。
ブルーがかった色味がシックで、
華やかだけれど合わせやすそうです。
「Tシャツなど普段着にも合いますが、
わたしはドレスアップしたいときにつけています。
とくにお気に入りは、
留め具のところがべっ甲になっているところ。
デザイナーさんの想いを感じます」。
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ビーズのあしらわれた
ピンクパールのロングネックレスは、
母から譲り受けたアクセサリー。
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「母が身につけている姿を見て、
『かわいいな』とずっと思っていました。
ハワイのレイのような感じなんです。
母があまり身につけなくなっていたので、
『ほしい』と伝えて、譲ってもらいました。
コーディネートのアクセントになりますし、
ピンク系統のお洋服にもよく合います」。
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パールが揺れる個性的なネックレスは、
イタリアに暮らす友人が手がけたもの。
「チェーンもパーツも、
彼女が探してきたアンティークのものが使われいて、
時代を超えた雰囲気がお気に入りです。
小粒なパールが揺れる感じも可愛らしいんです。
スライド式になっているので、
パールを別のものに変更できる優れモノ。
雰囲気がガラリと変わります」。
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SIRI SIRIの「MOOR」というパールのピアスは、
ふだんから大活躍しているそう。
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「バロックパールの質感と
個性的なかたちがお気に入りです。
ぶら下がるタイプのピアスだと、
ラジオ収録でヘッドフォンをしても
邪魔にならないのですごく安心。
仕事でも、お出かけでも活躍していて、
よく登場するアクセサリーのひとつです」。
もうひとつ、長年愛用している
SIRI
SIRIのアクセサリーを見せてもらいました。
「PETAL」という、
切子のカット技術がほどこされた
ガラス素材のブレスレットです。
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「はじめてSIRI SIRIで購入したもの。
じまんではありませんが、
ブランドがはじまった頃に買ったものです。
気に入って、登場する頻度が高いので、
皮のバングルを最近付け替えてもらいました。
時間が経つにつれて、
ガラスの質感が変わってくるのが味わい深いです」。
SIRI SIRIのように、
作家の手が入っているアイテムが
好きだというクリスさん。
「ものに思いが込められていて、
時間をかけて育てられるものが好きです。
そういう意味で、パールはすごく、
自分にとってぴったりのアクセサリー
なんだと思います」。
パールといっても、色も形もさまざまで個性的。
御三方のパールは、どれもご自身に似合うものばかりで、
パールの奥深い魅力を感じます。
(つづきます。)