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夜は、待っている。

糸井重里が、ほぼ日刊イトイ新聞のトップページに書いた1年間ぶんの原稿。そして、1年間の全ツイート。そのなかから、心にのこることばだけを抜き出して、並べ直して、本にする。それが、「小さいことば」シリーズです。
2007年から、1年に1冊ずつつくって、いつの間にか今年で6冊目。最新作のタイトルは『夜は、待っている。』といいます。
本に収められているのは、厳選された225のことばたち。近くから、遠くから、なかから、外から、しみじみと、ぼんやりと、あるいは真面目に、あるいはくすくす笑いながら、さまざまに味わえる糸井重里のことばを、どうぞ、たっぷりたのしんでください。
‥‥と、ここまでは、例年どおりの紹介ですが、『夜は、待っている。』は、これまでの本と、少し違った側面があります。
2011年は、誰にとってもたいへんな年でした。3月11日に起こった東日本大震災のあと、糸井重里のことばも変化せざるを得ませんでした。これまで深く意識しなかった多くのことと向き合い、「光の射す方向へ」向かって、祈るようにつむがれた数々のことばは、かつてのシリーズにはなかった種類のものです。
とはいえ、ただ深刻なことばが続いている、というようなことではありません。あたたかいことばや、スッとしみこんでくる喜びの表現、新しい発見や瑞々しい覚え書きなど、「あの日」から派生したさまざまなことがこの本には、ぎっしり詰まっています。
例年どおり、糸井重里の写真日記「気まぐれカメら」からの写真もたくさん収録しました。愛犬、ブイヨンの写真もたっぷり入ってます。そして、これも恒例となりましたが、たくさんのゲストの方からのメッセージなどが本のあちこちに登場します。
今年も、自信をもってお届けできます。どうぞ、あなたの本棚の、よい場所に。

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夜は、待っている。
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夜は、待っている。

著者:糸井重里
装画:酒井駒子
発行:東京糸井重里事務所
価格:1,400+税(配送手数料別)
ページ数:316ページ

知っておいてほしいこと

表紙カバーについて
素材の質感も含めてお楽しみいただけるよう
表紙カバーには「タントセレクト」という
織りに特徴のある紙を採用しました。
『小さいことばを歌う場所』から続く、
シリーズ伝統の紙です。
紙そのものに硬さがありますので、
折りたたんだり、摩擦を加えたりすると、
印刷のかすれやひび割れ、繊維のはがれが
わずかに生じる可能性があります。
また、質感や肌触りを重視したため、
表紙カバーにはフィルム加工などの
保護加工を施しておりません。
持ち運びをくりかえすことで、
かすれやひび割れ、繊維のはがれなどが、
一般的な本よりも少し早めに生じる可能性があります。
風合いや経年変化を本の個性として
受け止めていただけるとさいわいです。
「タントセレクト」という紙そのものは
強さと硬さのある、丈夫な紙ですので、
過度に気遣うことなく、お読みください。
ページ外側部分の仕様について
ページの角を丸く仕上げる加工は
職人さんによる手作業によるものです。
そのため、一冊一冊に個体差があります。
また、本によっては、
ページの外側を染めるインクが
わずかにページの内部へ
染み込んでいる可能性もあります。
丸く仕上げる加工も、外側に色をつけるのも、
本が独特の表情と風合いを持つ、
個性的な本に仕上がるよう、
あえて選択した仕様です。
どうぞ、手に取って、ページを繰りながら
この本のもつさまざまな表情を
お楽しみいただければさいわいです。