2010年版から登場した
革カバー「アンリ〈VOLUME(ボリューメ)〉」
「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」の
アンリ・べグランさんとのコラボレーション・カバーです。
全てのカバーが、アンリ・べグランさんをはじめとする
工房のみなさんの手によって作られているため、
数量限定での販売にてお届けしております。
(4月はじまり版での販売は実施しておりません。)

アンリさんについては、
「ヒッピーの時代の子どもたち。」を、
「アンリ〈VOLUME(ボリューメ)〉」が
できるまでの話は、
「メイキング・オブ・VOLUME」をどうぞ。

アンリさんや工房の方の想いが
いっぱいにつまっているからか、
次第に増えていくキズや汚れも
自然な「味わい」としてたのしめるのが
このカバーの大きな魅力です。

とはいえ、不慮のアクシデントなどによって
はっきりとした大きなキズがついてしまったときは、
やっぱり落胆してしまうことも‥‥。

「修繕したいのですが」とメールをお寄せいただいた
椎茸。さんもその一人でした。
まずは、椎茸。さんのカバーをご覧ください。


カバンの中でほかの持ち物とこすれ合い、
大きなキズがついてしまっていたそうです。
このカバーを椎茸。さんから預かり、
「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」の
青山本店に持っていき、
スタッフの普賢寺さんに見ていただいたところ、
「やってみないとわかりませんが、
 このキズなら、メンテナンスで
 目立たなくすることができると思いますよ」
とのこと。
メンテナンス、つまり、切ったり縫ったりせず、
お手入れだけでこのキズを修復する、というのです。

みなさん、これがbeforeです。

Before

▲右側の中央に大きなキズがある。

そして、これが、After。

After

▲全体的に、キズが目立たなくなっている。

普賢寺さんが傷んだ手帳をメンテナンスすると、
まるで魔法を使っているみたいに
どんどんキズが目立たなくなっていくんです。
これには、その場にいた「ほぼ日」乗組員も
とてもびっくりしました。
その様子を、どうぞ、動画でご覧ください。


何度見ても、すごいです‥‥。
そして、こちらのメンテナンスは
「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」全店舗で
無料で受けることができるんです。
キズの範囲や、お店の込み具合などにもよりますが、
メンテナンスにかかる時間は、5〜10分ほど。
予約などは不要ですので、
お使いいただいている
「アンリ〈VOLUME(ボリューメ)〉」を
直接店舗にお持ちくださいね。

※メンテナンスだけの場合、
 基本的に、持ち込みだけが対象となり、
 郵送や宅急便では受け付けられません。ご了承ください。

「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」の店舗を調べる

ただ、メンテナンスは、あくまでも
「キズが目立たなくなる」ものなので、
キズの深さなどによっては
修復が難しいこともあります。
ステッチの補修やビーズの破損などは、
修理が可能な場合もありますので、
なにかカバーにトラブルがあったら、
「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」に
持っていき、相談してみてくださいね。

また、ふだんのお手入れについて
普賢寺さんに聞いてみました。
「毎日使っていただくのが、いちばんのお手入れなんです。
 オイルを利用したお手入れもいいんですけど、
 手の脂で十分なんですよ。
 日々の生活の中でついたしまった小さなキズは、
 ネルなどのやわらかい布で、
 強めに磨いていただくと、すぐに目立たなくなります。
 もしも乾燥や雨ジミ、
 磨くだけでは消えない少し深いキズのお手入れを
 ご自身でされるときは、
 植物性のオイルやクリームをお使いください。」

自らカバーのお手入れしてキズが目立たなくなる‥‥、
きっと、すごくうれしいし、楽しくて、
カバーへの愛着がより一層深まるんだろうなぁと思います。
「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」のホームページでは、
ふだんのお手入れについて紹介していますので、
どうぞ、こちらもご覧ください。

「HENRY CUIR〈アンリークイール〉」のお手入れのページを見る


▲スタッフの普賢寺さん。
「何か困ったことがあれば、遠慮なくお店にきてくださいね。」

メンテナンスが終わったカバーは、
無事に椎茸。さんの元に送られました。
後日、椎茸。さんからは、
こんなメールをいただきました。

アンリさんのカバンには前から憧れていた私ですが、
「ほぼ日手帳」のカバーに登場したのは
ちょっとした衝撃でした。
一年目は抽選に外れ、
二年目に当選したものの、
それなりの「思いきり」が必要なお値段でした。
しかし、使い始めるとお値段も納得。
手作業で丁寧に創られたことが伝わり、
皮の質感も初めての感じです。
ハンドステッチも美しく、かつ丈夫。

ポケットがないことも不安でしたが、
アンリさんがコンテンツでおっしゃっていた、
「シンプルでありたい」とのお言葉と重なり、
「シンプルになろうよ」と無言のメッセージを、
手帳カバーを通じていただいている気がしました。
結果、パンパンだった手帳の中身が
すいぶんシンプルになり、より気持ち良く、
「ほぼ日手帳」とお付き合い出来るようになりました。

皮製品の最初の傷は気になるものです。
しかしこの製品は何故か、
「これもその内に、味だ」と不思議にすぐ思えました。

そして先日、
諸事情でギュウギュウ詰めの仕事カバンに、
無理やり手帳を押し込んだところ、帰宅してびっくり。
『ありゃりゃあ〜、やっちまった!』
クラスのキズがついてしまいました。

マニュアルを読み、3割もどればもうけもの、と、
すがる思いで、「ほぼ日」に連絡しました。
その後、相棒がいなくてソワソワしていたところ、
予想よりはるかに早く戻ってきました。

そして最大のびっくりがやってきました。

「もとに戻っている! というか、
 ほかの細かい傷すら、味、になっている!!
 さわり心地も良くなっている!!!」

ショーゲキでした。
いかにアンリさんの製品の皮が、素晴らしい皮なのか、
アフターケアがしっかりしているのか、
深く納得させられました。

正直なところ買った時より驚き、
そして愛着がたいへん深まりました。
一生大切に付き合っていけそうです。

(椎茸。)

「アンリ〈VOLUME(ボリューメ)〉」を
お使いの方は、
目立ったキズがなくても、
たまに、お近くの店舗にお立ち寄りいただき、
メンテナンスを受けてみてくださいね。
長く使っていくうえでの、
アドバイスなどもいただけますよ。

 
2012-06-07-THU

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