今日から発売になった<ミナ ペルホネン>との
コラボレーションカバー、meets(ミーツ)。
一輪のバラと、
ミナ ペルホネンのトレードマークである
チョウチョがモチーフとなったこの図案は、
デザイナー皆川明さんご自身が
描き下ろしてくださったものです。
それは、「ほぼ日手帳 2012」の
2度目の打ち合わせのために、
白金台のミナさんのショールームにおじゃましたときのこと。
すでに決まっていた「sonata(ソナタ)」の図案とは別に、
皆川さんは「もうひとつのアイデア」を出してくださいました。
「こんな感じのカバーはどうかと思って」
それは、ざっくりしたリネンにふっくらした刺繍が入った
とても印象的な生地でした。
思ってもみないうれしい提案に、ぼくらが驚いていると、
皆川さんはさらにこうおっしゃいました。
「イメージしている図案があるんです」
そして皆川さんは、A6サイズほどのカード紙に、
マジックでキュッキュッキュと
ひとつひとつの線を迷いなく描き始めました。
*カードサイズのカード紙にバラとチョウチョの図案を描く皆川さん
予想だにしない展開。
ぼくらは興奮しながら、ただ、静かに見守りました。
*描き上がった図案。これがもとになってmeetsが生まれました。
「この花は、バラなんです。とげがあるでしょ」
それは、新たな「出会い」を予感させる、
繊細だけど、とても力強い絵でした。
この絵がリネン地に
ふっくらとした「さがら刺繍」で表現されるということ、
そしてそれがほぼ日手帳のカバーになること。
ぼくらは、いてもたってもいられない気持ちになりました。
そうして、生まれた「meets」のほぼ日手帳カバー。
いま、完成したカバーを見ても、
あのときの興奮がありありとよみがえります。
(むねひろ) |