2012.06.21
「夏至」です。
一年でいちばん昼が長い日。
理屈ではわかってますが‥‥。

「ほぼ日手帳」の今日のページをご覧ください。
日付の下に、「夏至」の文字がありますね。
もちろん、ぼくの机の上の気まぐれカレンダーにも、
同じように書いてあります。
本日6月21日は「夏至」、
一年でいちばん昼が長い日です。


「夏至」といえば、
毎年のように感じることがあります。

それは、今日が一年でいちばん昼が長い日で、
これからどんどん短くなる、
ということに対しての違和感です。
もっとわかりやすくいうと、
「梅雨が明けて、暑くなるのはこれからなのに、
 昼の時間はどんどん短くなる」
ということが腑に落ちないのです。
暑くなるのがこれからならば、
日が長くなるのもこれからなのではと
そんな気がしてしまうのです。
いや、理屈はわかっているつもりです。

太陽光はまず、地面や海を温めます。
その後、温まった地面が空気を温めて気温が上がるので、
ここに時間差が生じます。
日本の場合は梅雨があるので、さらにずれるんですね。
だから、暑くなるのはこれからです。

しかし、実際ははるかに複雑で、
地球の大気表面に垂直に入射する
単位面積あたりの太陽放射の量は、
1平方メートルあたり約1366ワットで、
これを地球の表面積で換算すれば、
地球の大気に放射されるエネルギーは
1平方メートルあたり約342ワット。
そのうち、宇宙へ反射されるアルベドの平均は30%で、
残り70%が地球の温度を決めるエネルギーとなり、
地球は吸収したエネルギーと同じだけを再放射するので、
ステファン・ボツルマンの法則から単純に計算すると
地球全体を平均した温度は‥‥‥‥はっ!
すみません、またしても夢中になってしまいました。

えーっと、なんでしたっけ、
あっ、そうだそうだ、
理屈ではそうですが、感覚としては、
これから日が長くなっていくように感じてしまうんです。
ですから、これから日が短くなるんですよと言われると、
なんだかもう秋が来てしまったかのように、
ちょっぴり寂しい気持ちになってしまいます。

感覚的には、「夏至」が近づくにつれ、
「あー、もう夏だ!」という思いが強くなります。
実際にも、これからがまさに夏本番。
夏のイメージがいろいろ膨らんで、
ワクワクするような気持ちになります。
小学生の頃、夏休みに父の田舎に遊びに行った、
そんなことが思い出されます。

いずれにしても、もう夏なんですねー。
「ほぼ日手帳 2013」の販売も近づいて、
準備も着々とすすんでいます。
ぼくはまだ、手帳づくりに関わるのは2度目です。
これからは、夏至のたびに
来年の手帳を思うことになるんでしょうか。

(オカムラ)