今日は、生産が大詰めをむかえている
中国の革カバーの工場から、
さいとーがお送りします!
革カバーのラインナップを作ってくれている工場は、
香港より少し北にある東莞市(とんがん)という
革製品の生産がとても盛んなところにあります。
その生産管理を担当してくださっているのは、
以前、特集でもご紹介した
株式会社三越伊勢丹の籠浦さん。
最終調整をするのが目的の訪問で、
その打ち合わせをする前に、
実際に製造している現場を見学させて頂いたので、
その様子を少しご紹介します。
では早速こちらから‥‥。
こちらは、革の状態を
みんなで確認しているところです。
暗いところで見ているのは
一方向から明るい光を当てることで、
革の色や艶、その革本来のキズやシワが
良く見えるからです。
革カバーに使われている本革はもちろん天然の物なので、
その状態を把握するのが一番始めの大切な仕事なのです。
そして、こちらは、
キレイな革製品を作るために欠かせない「下ごしらえ」。
ミシンのような形をしていますが、
厚い革をそいで薄くする「革漉き機」という機械です。
革の厚さは、種類によっても部位によっても異なるので、
それをキレイに揃えるのが、とても重要です。
手帳カバーのカードポケットのように薄いところや、
その端にある何枚かの革が重なるようなところは、
この作業をすることで見た目をスッキリさせられるのです。
全てのパーツの端にこの作業をするので、
革カバー作りの中でも時間のかかる工程です。
そして、最後の1枚は、私が一番驚いた光景。
バタフライストッパーを縫い付ける作業なのですが、
一見すると「ただ縫っている」ように見えますが、
左手をよーくご覧下さい‥‥
小さな木片を持っているのですが、
ポイントになる部分ではこうやってミシンの針に添えて、
一針一針、集中して縫ってくださっていたのです。
普段何気なく「キレイにできているー」と見ていましたが、
こうやって作業をして下さっているのを近くで見ると、
納得と感激でしたー。
もちろん、革カバー以外のカバーも一針一針、
一生懸命製作中ですので、乞うご期待!
(さいとー) |