TOOLS&TOYS通信 2023 6月号

書くうれしさ、広がる。ガラスペンデビューの手引き。

ペン先にインクを浸す静かな時間、
紙にインクがのったときのなめらかさ、
ガラスでできた美しいフォルムなど。
「書く」うれしさを
より深く感じられる筆記具「ガラスペン」。
ガラス素材の繊細さや、
インクをつけながら書くという使用方法に、
「扱いが難しそうだな」と思っているかたも多いかも?
実は思っている以上に気軽にたのしめる文具なんです。
今回ははじめてのかたでも安心して使えるよう、
ガラスペンについて詳しくご紹介します。

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STEP1 知る
                  ガラスペンってどんなもの?

まずはガラスペンがどんなものか、
基本を「知る」ことからはじめましょう。
ガラスペンを使うときにちょっと気になる
あれこれにも答えていきます。

ガラスペンとは

ペン先に好きな色のインクを浸してから書く、
ガラス製のつけペンタイプの筆記具です。
ペン先にある細い溝に吸い上げられたインクが
ペン先から紙に流れ出すことで、
文字が書ける仕組みになっています。
ガラスならでは透明感や美しさ、
いろんなインクを気軽にたのしめるのが魅力です。
豆知識
                        ガラスペンは日本生まれ!?
                        実は日本で誕生したとも言われているガラスペン。
                        1902(明治35)年に、
                        風鈴職人である佐々木定次郎氏により
                        開発されたそうです。

ほぼ日の「六角形の硝子ペン」

ほぼ日オリジナルのガラスペンもあります。
シンプルな六角軸のガラスペンで、
手に持ちやすく、机に置いたときにも転がらないのが特長。
ペン軸は、一般的なものよりも短めの約100mm、
ペン先はぷっくりと膨らみのあるかたちです。
太さは、ほぼ日手帳のマス目に合わせて書ける
「01(すこし細め)」と、
大きめの文字でのびのび書ける「02N(すこし太め)」の
2種類があります。

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素朴な疑問にお答えします

どのくらい書けるの?
ペン先を1回インクに浸して、
実際に書いてみました。
書いたのは、オリジナルサイズのほぼ日手帳。
するすると1ページ以上書くことができました!
※六角形の硝子ペン 01(すこし細め)と、
シマーリングインク「スペアミントディーバ」を
使用した場合の例です。
インクの種類やペンの太さによって書ける量は変わります。
割れたりしないの?
ガラスだとすぐに割れてしまうのでは‥‥と、
心配になりますよね。
もちろん扱い方によっては
割れたり欠けたりすることも。
でも、ほぼ日の
「六角形の硝子ペン」は割れにくい硬質ガラス性。
また、六角軸だから転がりにくく、
はじめてガラスペンを使うかたにも安心です。
豆知識
                      ペン先は修理できます!
                      繊細なペン先は、
                      書くときに力を入れすぎて折ってしまったり、
                      インクボトルに当たって欠けたりなど、
                      傷つけやすい箇所。
                      「六角形の硝子ペン」のペン先が破損したり
                      摩耗劣化した場合は修理が可能です(有償)。
                      ※ペン軸が折れてしまった場合の修理はできません。
お手入れは?
使い終わったらペン先を水につけて丸洗いし、
ティッシュややわらかな布で
やさしく水気を拭き取るだけ。
めんどうなお手入れはありません。

STEP2 使う
                  実際に書いてみよう!

さぁ、「六角形の硝子ペン」を
使ってみましょう!
ガラスペン初心者の乗組員・もりが
チャレンジしました。
わたしがやってみます! もり
                  TOOL&TOYS通信のデザイン担当。
                  実は、ガラスペンを使うのは
                  今回がはじめて。
                  すこしドキドキしています。
用意するもの
                    ガラスペン
                    紙
                    インク
                    ティッシュ
                    水を入れたグラス

Let’s TRY!

1 インクをつける
                    ペン先を垂直にインクボトルの中に。
                    1/2くらいまでインクにつけて、
                    そのまま引き上げます。
                    
                    POINT
                    ペン先をボトルのふちや底にぶつけないよう、
                    垂直にゆっくりとインクに浸します。
                    
                    わぁ、緊張しますね。
                    えっと‥‥どこまでつけるんでしたっけ?
2 余分なインクを落とす
                    インクボトルのふちにペン先をそっとあてて、
                    余分なインクを落とします。
                    
                    やさしくですね。
                    そっとあてる‥‥っと。
                    
                    (TOOLSさんたちの声)
                    そぉ~っとね。
                    ゆっくりだよー。
3 ゆっくり書く
                    ペンをすこし傾け、
                    強い筆圧をかけずにゆっくりと。
                    ガラスペンをすこしずつ回しながら書くと、
                    インクが均等に使えます。
                    
                    これでいいのかな?
                    あ、書けた!
                    なめらかに書ける~!
                    
                    (TOOLSさんたちの声)
                    上手に書けるかな?
                    ちょっと寝かせた方が書きやすいよ。
4 ペン先を洗う
                    水につけてペン先のインクを落とし、
                    ティッシュややわらかい布などで
                    水分を拭き取ります。
                    
                    洗った水もきれいですねぇ。
                    こんなにかんたんに落ちるんだ!
                    あ、すぐにきれいになった!
                    
                    (TOOLSさんたちの声)
                    やさしく拭いてね。
*色をカンタンに変えられるのもうれしい
                    インクは水で手軽に洗い流せるので、
                    色を変えるのもとってもかんたん。
                    水分を拭き取ったあと、
                    別の色のインクにペン先を浸すだけです。
                    
                    つけすぎたー‥‥。
                    あ、こっちの色もきれい。
                    2色使いもたのしいなぁ。
                    
                    (TOOLSさんたちの声)
                    色を変えるのもかんたん!
できましたー!

                    とてもなめらか!
                    はじめての書き心地で、
                    どんどん書きたくなりました。
                    インクが紙にしみていく感じも新鮮でしたね。
                    やる前はハードルが高そうだなって思っていたんですが、
                    実際はすごくかんたんだし、
                    色をすぐに変えられるのもたのしかったです。

STEP3 たのしむ
                  いろんなインクがあるんです

多彩な色のインクを気軽に使い分けられるのも
ガラスペンのたのしみのひとつ。
たくさんの種類があるので、
好みや用途に合わせて選んでくださいね。

スタンダードに使える色展開
エルバン「トラディショナルインク」

フランス・パリの
老舗インクブランド「エルバン」の
自然にある色をヒントに作られたインク。
ほぼ日ストアでは、
書いた文字がきれいに読めて、
インクの微妙な濃淡をたのしめる、
落ち着きのある4色をそろえました。
こんな人におすすめ
                    日記を書いている人
                    お手紙をすてきに書きたい人

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キラキラ! ラメ入り
ダイアミン「シマーリングインク」


イギリスのインクメーカー
「ダイアミン」のラメ入りインク。
書いた瞬間はもちろん、
インクが乾くとさらに輝きが増し、
特別感のあるキラキラ輝く文字が書けます。
よりキラキラ感を感じたいなら
太めのペン先を使うのがおすすめです。
(六角形の硝子ペンなら「02N(すこし太め)」)
こんな人におすすめ
                    特別なときに使いたい人
                    華やかなものが好きな人

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色あそびをたのしめる3本セット
色彩雫ミニボトル
ほぼ日セレクト3色セット

日本の美しい自然や景色から
イメージしてつくられた
味わい深い色が特長の「色彩雫」シリーズ。
そのなかから普段遣いしやすく、
絶妙なニュアンスもたのしめる3色をあつめた、
ほぼ日限定のセットです。
こんな人におすすめ
                    年やページごとに色を使い分けたい人いろんな色を試したい人

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ガラスペンにおすすめアイテム

  • 六角形の硝子ペン

  • 手に持ちやすく、
    机に置いたときにも転がらない六角軸のガラスペン。
    硬質ガラス製でふだん使いしやすく、
    はじめてガラスペンを使うかたにも安心です。
    ペン先は、「01(すこし細め)」と
    「02N(すこし太め)」の2種類があります。

手でかく今月のおまけ

担当:あんねん

ガラスペンのここが好き! 1なんといっても美しい見た目 2なめらかな書き味 3濃淡のある筆致 4簡単に色を変えられる
フォトグラファー:北村圭介(イメージ写真)、
大江弘之(商品写真)
スタイリスト:長坂磨莉 
フェーヴ作家:mana

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